アドラー心理学[1回目]

今日は趣旨を一気に変えて、アドラー心理学についてのポイントをまとめてみたいと思います。そんな簡単な話ではないので、今後も続くかなと思い、あえて1回目にしてみます。

はじめに

アドラー心理学とは「個人心理学」として確立された理論ですね。ものすごく簡単に表現するとポイントは2つあります。

1. 人生の嘘: 自分の人生の選択を他人のせいにすること

自分の人生は自分の責任だけで選択しなければなりません。そうできず人生を複雑にしているのは自分なのだ、と認識してください。

2. 原因論より目的論

全ての行動には目的があるのに、何かの行動に原因を求めるのは、この目的から逃げているだけなのです。怒っていても別の人から声をかけられると普通に話せるのは感情に支配されていないからです。意図して目的を達成するために怒っているのです。

では?

アドラーによると、理性と感情、意識と無意識の区別などないということになります。要は「頭で分かっているのに感情に左右されて何かをしてしまった、なんてありえない」ということです。何かをしたのはその目的を望んでいる自分がいたからだ。色々と原因を求めて生きるのは、やめましょう。そんな話になります。一方で、感情的になっている人は売り言葉に買い言葉、何を言っても聞く耳は持ちません。だってそれは目的に背くものである可能性が高いですから。その時は出来るだけ冷静な言葉で対応するのが良いとされます。それでも厳しい可能性は高いです。アドラーによると、全ての人間関係は横であるとされています。そもそも上下関係をきにする人は劣等感や諦めのような感覚が人一倍強いとされます。それを振りほどくには横の関係に目を向けることです。そして、「課題の分離」という考え方を取り入れるべきとされます。つまり、他人の課題には介入せずに、自分の課題には介入させないということです。これは「肯定的なあきらめ」と呼ばれ、できることを確実にしよう、という話になります。「真っ当な仕事ができない自分を認めたくないから、理不尽な上司を作り出している」なんてよくある例です。

あなたの人生に対して、他人に責任を負わせてはいけません。同時に過去の自分のせいにするのもよくないです。「今、この瞬間」を全力で生きてください。そうすることで人生や対人関係は開けてくるはずです。

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