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Novel-1-1 会計士試験に受かるまで(新卒就活編Ⅰ)

おはようございます、パジャマです。

会計士受験体験記は、おかげさまで多くの方にご愛読いただいております。

それはそれとして!
今回から、私パジャマが会計士受験に合格するまでの経緯をざっくりとお話したいと思います。

誰かのモチベーションアップに繋がればと思ったり、ただそういう話をするのが好きなだけだったり。
勉強の合間、息抜きとして読んでいただければ幸いです。

悪くなければ「いいね!」をよろしくお願いします!!




実のところ、私は学生合格ではありませんでした。
それどころか、公認会計士とは全く関係のない会社で働いていたこともあったのです。

ここで少し、生い立ちからお話ししますと……

元暴走族の父親と、地元の商業高校出身の母親の間に生まれたパジャマは、いろいろと激しめの家庭で育つことになります。


Pajama Family


パジャマがゲームをしていると、私が楽をしていることが許せないらしく、

父)「子供の仕事は勉強や!!」

と叱られたものです。

そうはいえども、
両親は勉強について具体的なことは知らないため、小学生時代はとにかく漢字の書き取りを勉強として強いられていました。

これにより、字は上手くなりました。


全校集会で使用済ノートの冊数を競った
(漢字ノート単色で全校2位)


そんなわけで、
パジャマは、日頃の学業成績が抜きん出てよかったわけではありません。

ただ、不思議なことに、きちんと準備したテスト回は満足する成績を取れていたので、要領はいいという自覚はありました。

その調子で、
なんやかんや国公立大学の経済学部に合格することができました。

さて!
志望校には合格したのです。私を待ち受けていたのは華やかな大学生活でありました。

・高校とは比較にならないほど広大なキャンパス
・同じ受験をくぐり抜けた気のあう仲間たち
・貴重な経験をもたらしてくれるサークル活動




・・・まあ、そういうものが待ち受けていたとして、私が受け入れられるかは別の話です。

パジャマにとっては、そこそこ悲しいキャンパスライフでございました。

・成績が悪い
・いまいちコミュニティになじめない
・何もやる気がでない


画質悪けりゃ、成績も悪い


入学直後の雰囲気に馴染めず、スタートダッシュで脱落してしまったことが原因です。

一応、体育会系の部活動に所属していたものの特に実績があるわけでもありません。

全体的に陰鬱とした大学生活を送ったパジャマには、人生観を一変させるような出来事はないまま、大学3年(夏)で部活動を引退します。

そこから、就活を意識し始めたのは大学3年(秋)です。

パ)「働きたくなんかないけど、とりあえず地元で働くかあ」

といった具合に、
かなり低いモチベーションで就活に臨んでいました。

・地元で威張れるくらいの知名度
・とにかく安定経営で倒産しない!!
・圧倒的な定時退社でライフワークバランス!!!

そんな感じですね~

ところで!
就活以前の問題で、私には卒業できるかどうかという問題がありました。

特に必修科目のフランス語は、大学3年生にもなって、自己紹介さえできない体たらく。
これは、仲間を作って、チームワーク(偽)で乗り切るほかありません。

しかし、
本来的に大学ノリに馴染めない私です。
うっかり陽キャを仲間にしてしまっては、また授業からフェードアウトすることになります。

声をかける相手は慎重に選んでいました。


大学は嫌いだが、彼らとの思い出は好き


そして、
火曜の朝は最重要!
講師ガブリエルの、フランス語コミュニケーション初等Ⅱです。
彼にはすでに3度単位を落とされていますから、磐石の体制を敷くべきことは想像に難くありません。

そんな中、自己紹介のフェーズに入ります。
いつものように仲間を探して、聞き耳を立てていました。



なぜか日本語でよかった
第二外国語の自己紹介


それを聞いた私は、
彼女は単位仲間に適しているにちがいないと、考えました。

重要なことは、真面目に出席できるかどうかですが・・・


偏見


グループワークの折を見て、朝信さんに声をかけました。

パ)「僕も再履修なんで、情報交換とかできるといいですね~」
朝)「あっ、そうですね! よろしくお願いします」

聞けば彼女は4年生で、当時の私よりもひとつ年上でした。
4年生にもなって必修が残っているとは、私よりピンチですが、、、

朝)「私ね、もともとドイツ語とってたんだけど、全然できなくて、フランス語に変えたんだ」
パ)「それで大丈夫なんですか」
朝)「大丈夫じゃないよー! だから、声かけてくれて助かったあ」

これは、マズイ。

自分よりできる相方と組むのが再履修の鉄則です。
このままでは、私がサポートに回るか、共倒れになってしまいます。


人でなしパジャマ(しょせん衣類)


再履の世界は非情である。
パジャマの合理は彼女を見捨てる方に傾いていたのが正直なところです。

終講を告げるチャイムが鳴りました。
グループ・リーダーが、私たちに声をかけます。

リ) 「朝信さん、パジャマさん?」
朝パ)「はい」
リ) 「せっかくなので、今日はこのグループでお昼を食べませんか?」

集団行動の苦手なパジャマは、基本的には3人以上でご飯は食べません。

朝)「私は行けます」
パ)「いやあ、僕はちょっと、用事的なアレが・・・」

さわがしくなりつつある201講義室。
朝信さんは、そっとメガネを外しました。



「用事的なアレ?笑」


メガネが似合ってなかったのか、講義中の私が単位のことしか考えていなかったのか。
ともかく、朝信さんはとても素敵な方であったのです。

リ)「仕方ないですね、じゃあ、パジャマさんはまた来週・・・」
パ)「行きます! 用事的なやつは昨日の今日でした」
リ)「そ、そうですか」

こうして、朝信さんに一目惚れしたパジャマは、却って彼女の単位のために働く奴隷となりました。

その見返りとしてあったのは、
(1)彼女のふりまく愛嬌と、(2)新しい就活観でございました。


/Novel-1-2

※ この記事は私体験を基にしたエッセイです。

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