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猿田彦神社と伊勢神宮にお参りして

お参りしたきっかけ

 最近たまたま、猿田彦神社なる神社について知った。
 なんでも道を開く神様らしい。

 常に人生が行き詰まり、道を常に探している私にとって、これほど相応しい神社があるだろうか。いや、ない。
 というわけで、休日に特に予定もなかったので、日帰りで行くことにした。猿田彦神社は伊勢神宮の近くにあるらしいので、ついでと言っては失礼だが伊勢神宮にもお参りすることにした。

この記事を書いたきっかけ

 猿田彦神社には行ったことがなかったが、伊勢神宮には以前行ったことがあった。ほんの数年前のことだと思っていた。しかし、行く途中の電車の中で思い出そうとしてもどうにも記憶が出てこない。よくよく計算してみると、以前伊勢神宮にお参りしたのはかれこれ10年前のことであった。

 「10年。人が変わるには十分な月日だ」と、「るろうに剣心」で斎藤一が言ってたのを思い出した。今の状況となんの脈絡もないセリフだ。全く脈絡のないセリフを思い出してしまうほど、10年経った事実に衝撃を受けた。10年前のことを色々と思い出し、今の状況と比べてしみじみと物思いに耽ってしまった。

 10年前、多分私はまだiPhoneを使っていなかった。確かそうだったと思う。
 最近は昔のことを思い出せないとiPhoneの写真を遡ったり、iPhoneのメモを遡ったり、Googleカレンダーを遡ったりする。
 だが、それらを本格的に活用しだしたのはここ5年くらいだと思う。10年前となるとお手上げである。

 スマホで記録を遡れないということがこんなに心細いとは思わなかった。だから、今回のお参りでは沢山写真を撮って残そうと思った。
 だがほとんど撮れなかった。

 まず、人が多すぎた。私は、自分の写真に他人が写るのが嫌なのだ。
 次に、不敬な感じがした。人がいない場所、いないタイミングはあったが、なんだか不敬な感じがしてどうしても写真を撮れなかった。
 以上の理由で写真を全然残せなかったので、文章として残そうと思い、この記事を書くに至った。ちなみに、この記事のトップ画像は今回のお参りで撮れた数少ない写真の一つである。

伊勢神宮(外宮)

 朝の9時過ぎに伊勢市駅に降り立った。
 伊勢神宮にお参りする場合、まず外宮にお参りし、次に内宮に行くのが作法らしい。外宮には伊勢市駅から徒歩5分くらいで行ける。

 意気揚々と外宮に向かったはずだが、気がつくと近くのお店で朝かゆを啜っていた。
 そういえば朝ご飯を食べていなかった。
 伊勢ではおかゆが名物なのだろうか。

 気を取り直して外宮にお参りした。
 10年前の記憶がほとんどない。だが、正宮の正面の布が風ではためいている感じをなんとなく覚えていた。ただ布が風ではためいているだけのはずなのだが、不思議と神々しさを感じる。不思議だ。

 別宮にもお参りした。
 10年前、別宮にお参りした記憶はあるのだが、度会国御神社(わたらいくにみじんじゃ)と大津神社にお参りした記憶が全くない。10年前はお参りしなかったかもしれない。
 本宮や別宮と離れた場所にあり、人が少なくて厳かな雰囲気だった。写真を撮ることが躊躇われた。結果としてこの記事を書いている。

 外宮の中を30分くらい歩いたと思う。

伊勢神宮(内宮)

 外宮から内宮まではバスで移動した。10分くらいかな。
 外宮より内宮の方が記憶に残っている。外宮より規模がでかいしね。

 外宮と同じように、本宮と別宮にお参りした。
 記憶が曖昧だが、やはり風にはためく布の記憶は残っている。

 本宮と別宮から離れた場所にある、⼤⼭祇神社と⼦安神社にお参りした記憶がない。10年前はお参りしなかったかもしれない。デジャヴュ。
 人が少なくて厳かな雰囲気。写真を撮ることが躊躇われた。デジャヴュ。結果としてこの記事を書いている。

 内宮の中のお店でお神札と干支守りを買う。
 12年前に家族が買ってきてくれた干支守りは陶器だったが、今年の干支守りは木彫りだ。年によって変えるのだろうか。

 内宮の中を40分くらい歩いたと思う。

猿田彦神社

 今回の真の目的である猿田彦神社は、内宮から徒歩15分くらいの場所にある。

 まずびっくりしたのが、手水舎の屋根の柱に沢山のシールが貼ってあること。結構ふざけたシールも貼ってあり、おおらかな神様なのだなと思った。伊勢神宮ではまずできないことだろう。

 さらにユニークなのは、境内の真ん中に方位を刻んだ石が置いてある点だ。この石だけは写真を撮れたのでこの記事のトップ画像にしてある。ちなみに自分で撮った画像をnoteで使うのはこれが初めてである。

 同じ敷地内に佐瑠女神社もある。こちらには天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祀られている。
 猿を連想させる名前なのに、なぜか鳥のマークが描いてあり、謎であった。

 今年はおみくじをまだ引いていなかったので、おみくじを引くことにした。ちなみに伊勢神宮には、なんとおみくじがない。調べてみると、伊勢神宮はお願いをする場所でなく、感謝する場所であるからだとかなんとか、どこかに書いてあった。さすが伊勢神宮である。こんなところも他の神社とは違う。

 猿田彦神社の賽銭箱の隣におみくじが置いてあったのだが、ガラガラとくじを引くタイプ(やったことある人はこの説明でわかると思う)がやりたかったので、そちらはスルーして授与所のおみくじコーナーへ。
 くじを引き、指定の数字の引き出しからおみくじを取る。結果は小吉であった。「もうこれ ”凶”で良くね?」と思うほど酷いことしか書いてなかった。道を開きたくて来たのに、全然開かれる気がしない。なんてことだ。何しに来たのだろう、私は。

月夜見宮

 おみくじの内容にショックを受けた私は、なんとそこから月夜見宮へ向かった。
 猿田彦神社から徒歩15分くらいだったと思う。普段運動をしてないので、猿田彦神社を出た時点ですでに大分疲れている。今にして思うとよく行ったものだ。

 月夜見宮はあまり人気がないようで、人が少なかった。なので写真を撮れた。

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 月夜見宮なのか、月讀宮なのかはっきりして欲しい(小声)。
 本宮の方も人がいなかったが、例によって神々しさにビビって写真が撮れなかった。基本的にビビりなのだ。私は。

 月夜見宮は、月夜見尊(つきよみのみこと)と月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)と伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀られている。4つの宮が並んで配置されている。

 上記の順番でお参りする決まりらしいが、なんと宮の並びはこの通りになっていない。トリッキーな順番でお参りする必要がある。
 このとき、なぜかゼルダの伝説の謎解きを思い出し、正しい順番でお参りすることでアイテムがもらえる絵が浮かんだ。私も疲れていたのだろう。

 その後、五十鈴川駅へ向かい、無事に帰路に着いた。

まとめ

 道を開くために行ったはずだが、あまり開かれた感じはしない。一体全体、何をしに行ったのだろうか。とにかく歩き疲れた。あと伊勢うどん食いそびれた。

 あと、こんなに長文になるとは思っていなかった。私の書いた記事の中では間違いなく最長である。
 こんな長文の独り言を読む人がいるのだろうか。もしいれば幸いである。

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