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休職4ヶ月目のよしなしごと

食べることは生きることだ。このごろ、食べるのがこわくなるときがある。それはつまり、生きるのがこわいということなんだろうか?

本来、わたしは食べることが好きだと思う。それがすなわち「生きることが好き」を意味するのかどうかは、よくわからない。
でも、大食いでこそないものの、食事に喜びを覚えることが多く、何を食べるか考えることも好きだし、旬の味覚にわくわくしたりもする。おやつの時間に何を飲みながら何を食べるかを考えるだけでも、楽しかった。元々は。

「”もともと”なんてアテにならない」と、月一で通っている内科の先生は言う。
体質は変動するものだし、以前の体質基準で物事を考えても、現在の体には当てはまらないことが往々にしてあるのだ、と。

じゃあ、わたしは何をアテにすればいいのだろう。何がわたしの正解なんだろう。
そんなものはないのかもしれないけれど、あまつさえ病気療養中のわたしは、どんな些細なものでもいいから「指標」が欲しかった。

何時間眠れていれば大丈夫です、何キロカロリー摂取できていれば大丈夫です、そういう数値的なもの。
あるいは、

…あるいは、なんだろう。言葉を紡ごうとしても、うまく続けられないことが増えた。

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