そういや、大学の四年間、塾講師をしていた、と唐突に思い出して、思う所があった。

突然だけど、自分が大学生時代の4年間、塾の講師のアルバイトをしていたことを思い出した。

その当時、主に高校1~3年生を担当していた。塾に来る高校生といえば、専門学校や大学の受験のために高校で勉強し、塾でテストや受験のための対策をする。
まだ若い年齢での最初の人生の関門とも言える、「受験」に向かって勉強している受験生を担当していた。
今思うと、よくこんな奴(自分)にそれができたもんだなと思うけど、当時は「とりあえず受験辛いよな、一緒に頑張ろ!」くらいに思っていて、結局よくわかってなかった気がする。(大学生やそこらの年齢で塾講師は荷が重いだろ)

文武両道で有名な大学附属の私立高校に通っていた生徒、
スポーツ一筋で勉強が苦手な生徒、
農業系の高校で将来は自分が作った野菜でレストランをひらきたい生徒、
幼稚園の先生になりたい生徒、
映像系のクリエイターの職種に就きたい生徒、
関関同立や、早慶を目指す生徒

いろんな高校生がいたけど、
第一志望の大学や専門学校に合格して、今は夢にしていた職業についている生徒もいる一方、落ちて浪人した生徒もいた。

当時自分は(今思い返すとだけど)、
「頑張ってる生徒に寄り添って並走してあげるけど、自分は(あくまで)受験勉強のサポート」というスタンスだった。
でも、もしかしたら、生徒からすれば、「この先生が言ってる、勉強量や勉強方法をその通りにやっていれば、自分は第一志望に受かるんだ。」と思っていたかもしれない。

今、思い返して突然強く思ったのは、
「受験勉強頑張ってる君を私はめっちゃくちゃ応援するし、そのために私もできることを頑張るけど(基本的に勤務時間内で)、あくまで君の受験合格までのサポート役だからね、全部私の言うことを鵜呑みにせず、結局は自分で考えて頑張らなきゃいけないんだよ。」
と言ってあげれば良かったかな、と。

私は、私の勉強量と勉強方法でしかやってこなかったから、人それぞれ自分に合った勉強方法があるのに、肝心なその模索方法を教えてあげられなかったかもしれない。(私も自分のベストな勉強方法は未だによく分からんが。)

担当した生徒が合格や不合格を報告しに来てくれた時のことを、あまり鮮明には思い出せないけど、落ちた生徒にはちゃんと正しいことを言えてたんだろうか。「この1年間の受験勉強は絶対無駄にはならないから!」とかは言ってた気がする。(まぁこれはよく聞く定番のやつだわ)

不合格になって浪人した子も、翌年に志望校に合格したことをインスタで知った。
良かった。

ありがとう、予備校。


6年経ってもこんなこと未だに思い出すんだな。

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