団欒なんて

団欒という言葉が苦手です。

何なんだ、
あの押しつけがましい響き。

いつからなのだろう。
あの窮屈感
居心地の悪さを
みとめるようになったのは。

そしてそのきっかけは。

わからない。

だけどそこには居たくない。

存在しないものとさせてほしい。

皆の笑い声が遠くにきこえる。

父母と弟
という、なんの変哲もない
平凡な4人家族で育った私の

このような感情を、
贅沢な、あるいは傲慢な悩みだと
断罪するのは容易だろう。

孤独も苦労も知らないからだ、
と非難されるのかもしれない。

実際そうなのだとおもう。

こんなことが言えるのは
帰る場所があり、
人間としての居場所が保証されているからである。

「当たり前」ではない「当たり前」
に飼い馴らされつづけた。

そして尊いものを尊いと、
感じることのできる

心のネジをどこかに落としたまま
成長してしまった。

よく知っている。

いつのまにかバラバラになった家族が、
顔を合わせるたまの時間さえ、
たいせつに刻めない未熟さ
身勝手さを。

だから私は行かなければいけない。

遠いところへ。

よく知った、誰の笑い声も聞こえない
遠いところへ。

たしかめたい。

そこではじめて、
生まれてはじめて知る痛みを。


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