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[TJ vol.9] 新しい挑戦と既存の武器の融合

彼らは間違いなく前に進んでいて、私の中ではここ数年で1番成長したと思う。それを証明したのが、2022.2.11のMステでのパフォーマンスであった。とくに、衣装とマイクに関して話したい。


今まで7人お揃いの衣装に袖を通し、一糸乱れぬ踊りを披露してきた。ついに彼らが、地上波で、それもMusic Stationという大舞台で、ガッチリ衣装ではなく、ラフな、7人7様の色・形の衣装を身に纏っていた。7人で衣装を揃えれば、見た目もまとまりが出るし、踊った時のシンクロも伝わりやすい。だから衣装は揃えていると私は考察していた。でも、デビュー組のようにメンバーそれぞれ、色や形がちがう衣装を着てほしいのも本心だった。だから今回、この出演のために7人バラバラの衣装を用意してもらえたことが涙が出るほど嬉しかった。

その上、それでもシンクロダンスのレベルは落ちていなかったこと。なんならいつも以上に感じたかもしれない。メンバーの技術はもちろん、7人で数多の曲を共に踊ってきた証がそこにはあった。もう衣装など関係ないということを証明してくれた。


そして、ハンドマイクでパフォーマンスしたこと。これからもダンスチューン=ヘッドマイクの概念は変わらずこの世に残り続けると思う。だからTravis Japanもダンスが売りだから、ヘッドマイクが基本だった。つまり今回ハンドマイクを持った時点でガッツリ振りのある曲ではないということが示された。ダンスが売りなのに?と思われるかもしれない。だがそうではなく、その域を超えたんだ。いくらダンスが武器でもデビューをしたらそれだけでは乗り越えられない。ハンドマイクで踊れる踊りでもクオリティの高さを見せつけ尚且つ揃う、ということを証明した。


他にもう一つ度肝を抜かれたのは、彼らの表現力だった。King & Princeも、少年隊も、嵐も、それぞれの個性がある。その個性を潰すことなく、その上からTravis Japanの色に染めていた。トラビスの曲ではないのに、トラビスの曲に見えた。(失礼に聞こえるかもしれないが、3グループの良さを理解した上でトラビス色に染めたと思ってもらえると有難い。私も原曲が大好きです。)ジャニーズの歴史の深さ、古き良き伝統を感じさせてくれた。彼らには新世代だけではなくジャニーズの血を引いているオーラがある。その担い手がTravis Japanでよかったと心から思う。ジャニーズの新世代の一味に彼らが必要だ。確信した。

このパフォーマンスにて、これを「脱帽」と言うのだと初めて思った。


いつの日か、のえるくんがブログで書いた「冬」の話を思い出した。Travis Japanは「冬」を駆け抜けてきたんだと悟った。長かっただろうな。そしてまだ、「冬」を駆け抜けている真っ最中だろうな。それでも、「春」が訪れる前に今回のパフォーマンスをしたことはとても意味があると思う。ただ耐え忍んでいたわけではない。より負荷をかけて大飛躍のために深くしゃがんでいるんだ。しゃがめばしゃがむほど、高く飛べるから。

トラビスの「春」がもうすぐそこまで来ていますように。

2022.2.11 Mステ に寄せて



<あとがき>

最後までお読みいただきありがとうございます。余談ですが、Travis Japanを知らずに今Travis Japanに出会う方は何を感じ、どう思うのか気になります。私はもうTravis Japanを知った人間としか彼らを見ることしかできないので、とても気になります。何も知らず、何のフィルターもかけることなく彼らを見てたい。願っても叶わぬ願い。だから今から出会う人もまた羨ましく思います。そして、そのような方々といつかお話し出来たらな、と思います。

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