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コンセントの穴に夢を馳せて

コンセントの穴に何かを突っ込みたいと思ったことはないだろうか。

私はあります。

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王道なのが針金。コの字型に曲げた針金をこの魅惑の穴にぶっさしてみたい。だけどもし本当にやろうとしたら、お母さんが光速スピードで飛んでやって来るだろう。

コンセントには電気が通っているのだ。絶対にやってはいけない。だが、ダメと言われるほどやりたくなるものなのだ、人間は。

20歳半ばになった今、ついに思う存分このふたつの穴に突っ込んでいきたいと思う。

コンセントに突っ込む準備

ホームセンターでコンセントを買ってきた。コンセントってこんなに種類あったのかとビックリするくらい多種多様なコンセントが売られていたが、そんなに需要あるのだろうか。まずは、ごく一般的なコンセントを選んできた。200円くらいの安価で購入できる。

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さらにコンセントらしさを出すため加工をする。リアリティを追い求めることが大事だ。

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できた!!!電気の通っていない、何でも突っ込める夢のコンセントである。壁紙を貼り付けて家庭的な雰囲気を出してみた。

作成途中に気づいたのだが、コンセントの穴は左右で微妙に違う。左の方が少し大きい。

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どうやら、右の小さい方は「電源側」で電圧がかかっており、左の大きい方は「接地側」でアースにつながっているらしい。とりあえず左右で役割が違うようだ。あとついでに母乳も左右で味が違うと書いてあった。ヘぇ〜。


コンセントに針金を突っ込んでみる

まずは1番突っ込んでみたかった針金から挑戦する。模型だと知っていても緊張してしまう。怒られないか不安になる。

ドキドキ

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ついにコンセントに針金を突っ込んでしまった。当然、ビリビリ感電はしないし怒られもしない。達成感のような背徳感のような謎の感情が芽生える。

調子に乗ってさらに危険な感じにしてみる。その辺の電気関係の人が見たらトンカチ持って追いかけてきそう。

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コンセントに色んなものを突っ込んでみる

せっかくの機会なので、さらに調子に乗って色んな物を突っ込んでみる。まずはUSB。

一般的なUSBはタッチの差で入らなかったので、microUSBを挿してみる。スマホの充電などで使うあのケーブルだ。

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何だかコンセントが充電されているみたいになった。普段は充電する方なのに。コンセント自身も気づいていなかった新たな一面を引き出すことができた。

次にスパゲッティを突っ込んでみる。

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意外とサマになっているんじゃないだろうか。家にあった1.6mmの太さだと少しブカブカだったので、1.8mmがちょうどいいと思う。左は5本、右は4本入った。

色々突っ込んでみて分かったことがある。

当たり前のようだが、ある程度固いものじゃないと入らない。カニカマは突っ込むことができず無残な感じになってしまった。

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あと、コンセントの穴は意外と浅い。トンネルみたいに穴が貫通しているのかと思っていたが、ちゃんと壁がある。どうやらすぐに抜けてしまわないよう引っ掛ける金具があるようだ(日本配線システム工業会より)。大体はこの金具の前までしか入らないようになっている。

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だが、この金具をクリアしたものがある。

煮干しだ。煮干しは固くて薄いので奥までしっかり突っ込むことができた。

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心なしか煮干しが活き活きしているように感じる。これまでで唯一の成功者なのだ。王者の風格を感じるまである。穴に合わせて、左側の煮干しは少し大きめにしてみた。

もしかしたら他にも突っ込めるものがあるかもしれない。コンセントの穴の可能性は無限大だ。そんな矢先、大事件が起きた。

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あっ・・・・・。

やばい、穴に煮干しが詰まってしまった。爪で引きずりだそうとするが、奥でキッチリ挟まっており、どうやっても取れない。最悪だ。左側の穴は煮干しと生涯を共にするしかないのだ。


終わりに

コンセントの穴に色んなものを突っ込む夢を叶えることができた。片方の穴は悔しくも煮干しが詰まってしまったが、これからは右側の穴を使って、さらに穴の可能性を探求していこうと思う。

今回使った食材は後で美味しくいただきました。

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