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乾杯という最高な合言葉。|CRAFTROCK FESTIVAL '23

5月末に開催されたCRAFTROCK FESTIVAL。2014年から開催されていて、今年が九回目。わたしは今回初めて遊びに行ったんだけど、とてもハッピーで開放感のあるフェスだったので記録しておきたいと思います。

ヒストリー的なところで言うと、CRAFTROCK FESTIVALは、最初の会場が晴海埠頭で、次が豊洲で、そのあとしばらくサーキットイベントとして続けて、去年立川で復活して今年も立川で開催という形みたいです。フェスティバルという形式だと今回が5回目だそう。フェスの主催の方が、フジロックが好きとのことで、やっぱりわたしが好きになるフェスの根幹にはフジロックがいつもあるなというのを改めて思ったりしました。(やっぱり血脈的なところを感じちゃうんだろうな)

会場装飾もシンプルながら華やかで良い感じだった

5月末の立川は気温的にもかなりちょうど良くて、芝生でゴロゴロしながら音楽を1日中楽しめました。クラフトビールが楽しめるフェスなので、肌感的には、遊び心のある大人を中心にゆるく楽しむフェスって感じだったけど、そういう遊び心のある大人の年代って若いファミリーも多い所感で、小さいお子様もけっこういた。良い感じに酔って寝転ぶお父さんのお腹に乗って寝てる女の子がいたり、お母さん同士がお子さん連れて一緒に来てたりもしてて、そういうのを見てるだけでハッピーな気分になりました。もちろん友達同士、恋人同士も最高だし、一人でダラダラしてるもよし。春のうららかな気温の中、ビールも飲んでちょうどよい開放感で、本当にリラックスできる時間でした。

たわいない話をするのがいいんだよね

屋外で飲むもよし屋内で涼むもよし

会場は屋内と屋外と2STAGEでステージ間の移動もすぐなので導線ストレスは全くなかったです。BEERブースは屋外にあって、屋内はグラウラー(蓋付き炭酸対応ボトル)やペットボトル以外での飲み物は持ち込みNGだったので、外でビール飲みながらゴロゴロして、中に入って涼みながら踊って、という感じで気分を変えながら行ったり来たりで楽しめるのもGOODだった。コンパクトながら環境も整ってるし、とても遊びやすかったなと思います。

お昼過ぎにはフードがほぼ全メニューなくなってしまっていて、会場でビールに合わせてごはんを楽しむができなかったのが残念でした。。ただ途中再入場も可能なので、ちょっと会場を出て立川のおしゃれなカフェでご飯食べてから戻ってくるとか、コンビニでアイス買って食べてから戻ってくるなんかもできるのがCRAFTROCKのいいところ。ポジティブに考えると、アクセスも周辺環境もすごく整っているので会場外も含めるとかなり自由に楽しめると思う。小さなお子さま連れでも、会場のお手洗いも綺麗だし屋内で座れるし、外にも色々お店があるから、ファミリーにも気負いないフェスだと思います。

HALLは2Fにもシート席があるのでゆったり座りながらも見れる◎
GOOD BEERたちがかわいた喉をうるおしました

それぞれの色がかなり濃ゆい2DAYS

タイムテーブルはこんな感じでした。見たらわかるけど、2DAYSの色がそれぞれ割とはっきりしていてかつめっちゃ濃ゆい・・・。個人的にはもうLOSTAGEとかClimb The Mind大好きなのでDAY1のラインナップはすごくツボでした(残念ながら1日目は行けずだったのだけど)。このメンツで1日のタイムテーブル組むのかなり攻めてると感じる・・トリeastern youthもすごく良い。
DAY2のラインナップもビール飲みながらゆるっとするのにめっちゃ最高で、音楽も幅広い世代で楽しめる感じでGoodグルーヴでした。時間帯も交互なので、行ったり来たりしながらずっと音楽に浸っていられました。個人的推しだったのはキセルとchelmicoとOGRE YOU ASSHOLE。キセルはもうリハの時点で良くて、芝生にゴロゴロしながら聴くのが良かった(キセルのとき誰一人前に立ってなくてみんなゴロゴロしてたw)。chelmicoは言わずもがな乾杯がはかどるミュージックすぎてすごい楽しかったです。OGRE YOU ASSHOLEは屋内ステージだったんだけど会場の後ろが解放されて屋外とも繋がってめちゃくちゃいい風感じながら、後ろを見れば夜空だし、前を見れば奇妙にライトアップされたOGREだしでなんだかうっとりする不思議な感覚を味わいました。

夜もめっちゃチルくて少し涼しい風が音楽とビールでほてった体を冷ましてくれた

個人的にグッときたポイント

会場の雰囲気、心そそられるラインナップ、お客さんの空気感、そして最高のBEER。どれをとってもグッときたのだけど、ここで公式X(旧Twitter)に投稿されていくライブレポートがすごかったっていうのをどうしても伝えておきたいです。まずオフィシャルフォトがめちゃくちゃ情緒的で、質感がすてき。音の奏でる熱量を伝えながらもどこか、ここだけに存在していたその時間を刹那に感じるような美しさがある。さらにやばいのがレポートの文章。これがほぼリアルタイムで更新されるフェスのライブレポート…???という衝撃があった。読んでくださるとわかると思うのだけど、とても詩的なのです。

好きな2バンドを紹介しますが、DYGLにおいては
”海外の空気感をたっぷりと含みつつも、私たちの生活範囲内にある身に覚えのある情景を彷彿とさせる彼らの楽曲たちは、気負いなく自然体で、すっと溶け込んでくる。”
というレポート。

さらにDAY2のラストを飾ったOGRE YOU ASSHOLEにおいては
"彼らが鳴らす音が肌に絡みついて、それに呑み込まれ、音と心身が一体化していく感覚がする。それは少し怖くて、それでいてどうしようもなく気持ちが良く、ハイになれる。"
というレポート。特にOGREにおいてはまさにわたしが肌で感じていた感覚を言葉に昇華してくださっていて、感動があふれるレビューだった。言い難い心地よさがこんな表現になるんだ・・・

最後どうしてもどんな人が書いているのか気になって運営スタッフの方にお聞きしてみたら、普段小説やエッセイを書いているライターさんが担当されているとのことでした。めっちゃ納得した・・・笑
たった50分のライブを見て、それぞれのバンドの音楽性やその時間の空気感も捉えながら、こんなに豊富な語彙と豊かな表現力をコンスタントに出していけるってすごいです。本当は直接いろいろお話し聞きたいくらい公式ライブレポートに惚れ惚れしていたのを残しておきます。

ぜひハッシュタグで追ってみてほしいです。
#CRAFTROCKFESTIVAL2023

そして写真はインスタとかにもあんまりないので、公式サイトを見てほしい!めっちゃ良いグルーヴが写真からも伝わってくると思います。
https://craftrock.jp/fes2023/photogallery/

音楽とビールの祭典!

その名の通り場内には全国からおいしいクラフトビールがずらりで、ライブが終わった後はかなり行列ができてた。ビールはキンキンに冷えてて、本当に目移りするくらいいろんな種類がある。わたし自身は普段全然ビール飲まないけど、サワー系のエールがめちゃお気に入りでした。野外フェスって基本的には音楽が好きな人のグルーヴはほぼ確で感じられるものだけど、CRAFTROCKは音楽が好きで、かつクラフトビールが好きっていう、共通項が2つもあるのが良くて、お客さんが醸し出す空気感のイイカンジ具合っていうのは、その2つの共通グルーヴがある故の安心感なんだろうなと思ったりなどしました。

さらにCRAFTROCKでは、オープニングアクトを「KANPAI ACT」と称しているんだけど、その響きの良さったらないですね。フェスにも合っているし、みんなでビール片手に「かんぱーい!」と声を出して、ビールを持った手を高くあげる1日の始まりは、そこにいる全員を笑顔と多幸感で包みこむ最高の瞬間でした。あとアーティストの方々もフラットにビール買いに来てたのもよかった(お客さんと一緒に並んでたりしてたし)。お客さんもそれを珍しく扱かったりしないし、アーティストの方も全然気負いしてないし、むしろ「ライブ終わったら飲みに行くんでみなさん乾杯しましょう」って言ってライブしてたりして。そのフラットな感じも良いフェスだなあと思った理由だったりします。

樽の終わりになるとサービスでなみなみに注いでくれたりするw

さいごに

CRAFT ROCK FESは来年10周年を迎えるとのことで、きっとすてきな乾杯TIMEになること間違いなしすでに確信があります・・!また来年の5月が楽しみ。

週末に最高なゆるっと楽しめるフェスでした

CRAFTROCK FESTIVAL概要

開催日時:2023年5月27日(土)/28日(日)
会場:立川ステージガーデン
料金:1日券:8,500円/2日券:16,000円
出演:
27日
bacho / THA BLUE HERB / Climb The Mind / eastern youth / FIVE NEW OLD / KOTORI / LOSTAGE / THE NOVEMBERS / SHE'S / SIX LOUNGE / Newspeak / THE LOCAL PINTS (kanpai act)
28日
CBS & Chicken Is Nice / chelmico / Deep Sea Diving Club / DYGL / JYOCHO / キセル / maya ongaku / OGRE YOU ASSHOLE / 浪漫革命 / Yogee New Waves / yonawo / ラッキーセベン (kanpai act)
主催:CRAFTROCK BREWING
制作:リンキィディンク
協賛:REVOMAX、ハイリキ
公式サイト:https://craftrock.jp/fes2023/
X:https://twitter.com/craftrockfes
Instagram:https://www.instagram.com/craftrock_fes/

最高なKANPAIコールから始まるアフタームービーもぜひ!


おしまい

#音楽フェスレポート

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