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【信大生向け】転コースの申請・準備・対策について

はじめに

自分は学部の1→2年生に上がる時に理学科内の転コースをしました。もう2年前の話になりますが、この時は転コースの情報が全く無く当時の僕はずっとこの状態↓でした

当時の僕

僕のこの経験が今度は誰かの参考になればと思い、転コースのシステム、申請方法、対策等を書いておきます。

⚠️注意⚠️
自分が行ったのは「同学科(理学科)内のコース変更」なので、特に転学部はこの限りではない事にご留意頂ければと思います。また今回は理学科内の転コースを例に挙げて説明していきますが、転学科や他学科内の転コースでも大体同じようなものだと考えて頂いて結構です。

以下常態

1. 学生便覧による出願要件の説明

一年生になった年度の最初のガイダンスで「学生便覧」なる冊子が配布されるが、サイトからも閲覧可能なのでそのうち理学部の最新版のリンクを載せておく。転学科・転コース(以下転籍)の詳細は便覧p16-17に掲載されている。

便覧p16の冒頭の文章から出願要件のポイントをまとめる。
1.転籍を志願できる者は、

① 本学部の第1学年に在籍する者
かつ

② p16の下表の科目を含め40単位以上(卒業要件外の「教職に関する科目」及び「教科又は教職に関する科目」を除く)を当該年度の3月31日までに取得見込の者
若しくは
①’ 本学部の第2年次以上に在学する者
かつ

②’ p16の下表の科目を含め62単位以上(卒業要件外の「教職に関する科目」及び「教科又は教職に関する科目」を除く)を当該年度の3月31日までに取得見込の者
※ただし休学・留年等で2年以上本学科に在学している者は全て第2年次以上として扱われる。

p16の下表

2.受け入れ先の学科・コースの定員等の都合により、試験自体が行われない可能性がある。

それぞれ詳しく解説する。
1-①, ①’…意味そのまま。

1-②, ②’…表のとおり。転籍するにあたって、転籍先ごとに取得が必須とされている科目が異なる。これらの単位を取得できていないと出願すらできないので要注意。1科目当たり2単位貰えるため、「線形代数学Ⅰ・Ⅱ」, 「微分積分学Ⅰ・Ⅱ」から4単位と書かれているところは4単位=2科目取れていればいい計算になる(例えば、線形の2科目を落としても微積の2科目を取れていれば一応出願はできる)。

加えて(卒業要件外の「教職に関する科目」及び「教科又は教職に関する科目」を除く)の箇所も少々分かりにくいので解説。学部ごとの学生便覧を渡されるタイミングで「共通教育履修案内」なる冊子が配布される(こちらもサイトから閲覧可能なので2024年度の最新版のリンクを貼っておいた)が、この共通教育履修案内のp109を参照する。

卒業要件の一般教養には「基盤系」と「教養系」の2種類がある。本来教職科目は卒業要件として単位認定されないのだが、実は教職科目の一部を一般教養の「教養系」の単位として認定させることができる。教職科目のうち具体的にどの科目が教養系として単位認定されるかは、共通教育履修案内p109の下部に掲載されているのでそれを参照のこと。各学部各学科ごとにそれぞれ指定される条件を満たしつつ、教養系を何単位取らないと卒業できませんよ。という細かい指示が共通教育履修案内の緑のページ(最初の方のページ)に記載されているが、その卒業要件に収まらない(卒業要件単位数以上の)余分な教職科目は転籍に必要な40単位(or 62単位)に含まれない、というのを説明したのがこの文言である。

2…その学年から休学者や留年者が出て定員に空きができたら出願自体はできるという意味だろうが、空きがなくても恐らく出願させてくれると思うのでそこまで心配の必要はない。

2. 実際のスケジュール

例年通りであれば、スケジュールはこのようになっている

~12月1日 学務宛に転籍の事前申請
1月1日~1月31日 出願期間
2月10日頃 面接・口頭試問
3月16日頃 合格発表(メール)

3. 必要な準備

3.1関係各所への相談

現時点での所属先の教員に相談し許可を得て、希望先の学生担当の教員に転籍希望の旨を伝えに行かなくてはならない。これを行わないと12月1日までの学務宛の事前申請ができない。事前申請を行う際に、1月1日~1月31日の出願時に提出する転学科・転コース願を受け取ることができる。

3.2単位取得

先述のとおり一年生は前期後期で計40単位以上取得しなければならない。理学部生の場合、必修の英語、数学、新ゼミ、情報科学演習、健康科学は最低でも単位を取らなければならないが、これは別に難しい事でもなんでもなく、2/3以上講義に出席し、課題を提出し、試験直前に勉強して試験を受けられれば(普通に大学に行っていれば)難なく単位取得できる。

また一般教養は1年のうちに全て単位を取っておきたい。転籍が成功した場合、専門科目以外の講義に出席する必要がなくなり、後れを取っている専門科目の勉強に時間を充てることができる(どうせいつかは単位取らなくちゃいけないし般教は早めに取るのが吉)。

私は面接の際に試験官の教員から通達されたが当然GPAも見られているそうで、最低でも2.8は欲しい。3.0あれば成績面で落とされることはない。

3.3転籍先の1年生が習得する内容の勉強

面接では、志望する研究室の教官からその分野の内容をどの程度知っているか、幾つか問題が口頭で出される。また編入する学生も他の学生と同様に扱われ、大学での必修の既習範囲は当然知識として持っているとして講義が進む。転籍先の講義が受けられない分、知識の習得は自分から進んで行う。

3.4面接・口頭試問対策

面接の出来は合否に最も直結してくる要素である。面接ではまず志望動機を聞かれ、その内容を更に深掘りされる。その際に応答に詰まらないようにするためには、

  1. 志望動機

  2. 今所属しているコース(学部・学科)に入学した(してしまった)理由

  3. 希望先で興味のある事象・テーマ

  4. 希望する研究室

  5. 将来の展望(就職or進学、進学なら内部or外部)

は明確にしておく必要がある。
特に志望動機を早めに固めておくことでモチベーションを保つ事ができる。

ちなみに面接・口頭試問の試験官はコースの教員全員(私の時は10人程出席されていた)なので、面接当日教員からの圧にビビってうまく喋れなかった。なんてこともないように、練習を重ねプレッシャーに強くなっておきたい。

4.その他合否に関わるかもしれない要素

・GPT
・(入学してからはどうにもならないが)大学入学試験の点数
・講義への出席状況
・6月・12月に強制的に受けさせられるTOEIC-IPテストの点数

以下敬体

5.終わりに

ざっと書いてみましたが分かりにくかった記述も多々あったと思いますし、書き忘れた事があるかもしれないので随時情報は更新しておきます。

何か聞きたいことがありましたらTwitter(X)のDMかコメントまでお願いします。

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