4:君の想いに世界は染まる──「最強の時間割Season2 #1」感想文

 佐藤新くん、IMP.メンバー初の単独お仕事おめでとう。めちゃくちゃに嬉しかったです。
 ワクワクで拝見したところ、オタク(一人称)の人生に響きまくる&“そういうところだぞ”案件大盛りだったので勢いでNoteを綴るに至りました。いつもの如く個人的な見解、偏見、ふんわりした感覚論に基づく早口語りです。なおネタバレ満載なので、これから観るのを楽しみにしている方はご注意ください。自己責任でよろしくどうぞ。

1.クソ重感情オタクに刺さった話

「7人の中でも一番覚えが悪くって……」
「自分のダンスを終わったあとに見ると、自分の実力のなさを……こう、一気に痛感する瞬間が来るというか」
「それが今ちょっと、辛いな……って思う、時もあります」

 いちばんに話したいのはこの話。シンプルに「辛い」という言葉選びを新くんがしてくれたことが、私は少しだけ嬉しかったです。だって新くんっていい意味でプライドが高くて、アイドル・アーティストとして板に立つ上での美学をしっかり持っている人というか、あまり弱いところ、弱い言葉、そんな風に受け取られかねない言葉をなかなか選んでファンに聞かせてくれない人だと思うから。もちろん、理不尽な辛いことはひとつだって彼に降りかからなければいいのにと常日頃から思っているんですけど(クソ重感情やめろ)、それはそれとして、この「辛い」は「辛いからやめたい」ではなくて、限りなく「悔しい」に近い感情だと思うんですよね。私は新くんの向上心が強いところ、努力を怠らないところ、それ故にあらゆる表現において成長速度がえげつなく速いところが大好きなので、そういうところを感じる言葉を、感情を、新くんの口から聞けて嬉しかったです。

 私ね、大好きな人の弱音を受け取るのって、すごく切なくて苦しいことだと思うんです。最近でこそ稀になった、新くんの「自分なんか」「俺なんて」って言葉であるとか、それこそ今回のような、ダンスや歌、お芝居に対して実力不足だと語る言葉であるとか。誌面でも映像でも、少なからず受け取るのに痛みを伴うものだなと思います。だって自分の好きな人を悪く言われてるんですから。

 でも同時に思うんですよ。その言葉を受け取る役目こそ、ウチらPINKY.がやりたくない?って。

 新くんが受け取ってほしいだろう、受け止めてほしいだろう、ってことでは決してなくて。(そんなこと考えてるかどうかなんて分かりません、だって私は新くんじゃないし)単純に、私が受け取りたい、受け取っていたいと思っているって話です。
 だってその感情は私にとって、大好きな人の思考の一片で、大好きな人が行動に至るまでのプロセスのひとつで。それを知れるっていうのはとても嬉しい。そして何より、その切なさはその人が大好きであるからこそ味わえるものだと思うんですよね。角度を変えれば、切なさや小さな苦しさそれ自体が大好きな人がくれた感情のひとつでもあると思うんです。そんなの、ひとつでも多く受け取って、大事に大事に磨いて、宝箱に詰めて生きていきたいじゃないですか。

 それにね、こうも思うんです。新くんが新くんに対して(語弊を恐れずに言えば)マイナス寄りの評価をするとしたら、その30倍私たちが新くんのいいところを叫んでいたらいいじゃん?と。それができるのって、私たちPINKY.の特権だと思うんですよね。
 別にそれが本人に届かなかったとして、もしかしたら誰かの目に触れるかもしれない。そしたら、“佐藤新”や“IMP.”に興味を持ってくれる人が居るかもしれない。もちろん何かしらの形で本人の目に触れて喜んでくれたら嬉しいけれど、そうじゃなくたって誰かの縁を繋ぐなにかになれるかもしれないって思ったら、狂っといて損は無いかな‼️みたいな気持ちになってくるんですよね。(わたしが他人の勢いのいい狂いっぷりが好きだからかもしれない)

 まあ平たく言ってしまえば、そういう感情見せてくれるの、嬉しいよ‼️宝物だよ‼️ありがとう大好き‼️って気持ち。あと、こんな大事な感情、抱き締めて歩くのは私たちPINKY.がいいなあっていうちょっとの傲慢です。かつての新くんが“僕の心臓”とまで言ってくれたあの名前の頃から、その名前で呼ばれる時だけは彼らの特別だと思いたい、しょーもない私のワガママかもしれないですね。


2.15歳の少年、23歳のセンター様

 今回の先生であるs**t kingzのshojiさんが18歳からダンスを始めた、というお話から、「15歳の時に」という新くんのコメントがあり。ああそうだなあ、7周年をぎりぎりお祝いしたなあ、なんて思い返したわけです。
外周にいた少年が今はグループのセンター。何回も何回もこの話をしていますが、諦めずに、そして歩みを止めずにここまで来てくれたのは本当に奇跡だと思います。憧れを手放して、咲く場所を変えて、それでも7人の真ん中にいてくれることがどれほど嬉しいか。新くんが板の上に立つことを諦めないでくれてくれたからこそ出会うことが出来たのだから、もう、それだけで私は頭が上がらないなと思うわけです。改めて、本当にありがとうと言いたい。何度でも言います。新くん、アイドルになってくれてありがとう。諦めないでくれてありがとう。新くんが「基本、7人で踊ることが当たり前でずっと過ごしてきて」なんて言葉を選んでくれたのが、私はなんだかとても嬉しかったです。

 少し脱線した話をしますね。
 私のようなまだ成し遂げたことの少ない人生の中にも、人生を変えた出会いというものがありました。私が人生に迷って、自分に迷って、今以上に危うく脆く──もしかしたらそのまま消えることを選んでいたかもしれないような時に、“私は私でいい”ということを教えてくれた人です。
 その人、ダンサーなんですよね。振付したり、お芝居に出たりもするような、ちょうどshoji先生と年代も近いひとりのダンサーさんで。なんとその人がダンスを始めたの、18歳の時なんです。すごく不思議なご縁を感じてしまいました。
 今回のタイトルは、そんなとあるダンサーさんの言葉です。私はまだこの言葉の真意も知らないし、私なりにこの言葉を解釈し切れてもいないけれど、なんだか番組を見たら新くんにぴったりだな、と思ったので言葉をお借りしました。これについてのお話は、後の項目で。


3.“一生、生徒でいられる大人”

 まさに新くんのことじゃん!と思いました。
 先で語った向上心然り、負けず嫌いさ然り、新くんは真っ直ぐに“学びを得ようとするひと”だと思うんです。経験は糧となることを、ちゃんと知っている。知っているからこそ、学びに妥協しない。挑戦や冒険ができるホットな面と、俯瞰して己を客観視するクールな面がしっかり共存している。そんな彼がこの学びを得る番組にキャスティングされているの、あまりの適材適所さに目眩がしました。
 何が魅力的って、新くんは得た瞬間の目の輝きがすごいんですよね。今回でいうと日常の動きからダンスを作って踊った時、質問に対する答えを頂いた時あたりが顕著だった気がします。あの、真っ直ぐな鋭い瞳が、少年のようにきらきら輝く瞬間。こちらまで心臓がぎゅっとして、多幸感に体温が1度上がるような気さえしてくる。表情に目線が惹き付けられる。表現以外でそれができる人だからこそ、新くんは表現で人の目を奪えるんだと私は思っていて。まるであの瞬間、新くんを中心に晴れ晴れとした世界が広がるみたいな、そういう引力があるなあって思うんです。

 まさに、「君の想いに世界は染まる」んです。

 新くんはそれができる人、それができる表現者なんだなって、改めて感じました。少なくとも私という人間の世界を、その一挙手一投足で、言葉で、想いで、簡単にその色に染めあげてしまう。それってきっと誰にでもできることであって、でも、きっと誰もがやってくれることじゃないと思います。きっとこれから先、新くんはもっともっと世界を染めていくんだろうなって、そんな予感を、期待を、貰ったような気がしました。


 とどのつまり、番組はめちゃくちゃ良かったし、私はめちゃくちゃ新くんが好きでした。以上‼️

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