「サブカルでもアートでもない」2022年6月19日

展示!

デジタルイラストを、展示作品としていかに出力するか。デジタルイラスト特有の“レイヤー”という概念を様々な方法で具現化していて本当に興味深い展示だった。

PALOWさんの作品。複数のパネル層に重ねられた印刷と、イラストと溶け込んだ額装がうまく融合していて美しい。
タイキさんの作品。凄みのある赤色と凹凸感に引き込まれる。
米山舞さんの作品。照明として部屋に溶け込む素敵なインテリアとして作品を昇華させている。

この展示で、デジタル絵師の展示のクオリティ上限というか、表現幅というか、それが大幅に引き上げ引き伸ばされた感じがする。最高峰を見た。ハードルがとんでもなく上がった。パネル印刷して壁に貼っただけで「作品です」と言い張った3年前の自分が恥ずかしい。こんなすごいものを見せつけられてしまって、自分が今後展示するならどうしよう。印刷、工法、プロダクト、グッズ、インテリア…自分が作るなら何を作ろう。何を見せよう。

展示!

田中寛崇さんご本人ともお話できてよかった。今回の展示はアクリルパネルに出力されて展示販売。こんなに安くていいのだろうか…。
今まで担当されてきた本の装画やパッケージもズラッと展示されていて、商業との結びつきを感じられた。Re/ariseとは全く異なる展示。作品。こういうのもいいな。

イラストレーターウイークということで、他にもいろんなイラストレーターさんが個展やグループ展をしていた。
中でも気になったのは しらこ さんというイラストレーター。木材にイラストを印刷していて面白い。本人に話を聞いてみると、印刷所にベニア板を持ち込んで、それに印刷してもらったそうだ。理由は「角丸が好きだから。キャンバスやアクリルパネルには角丸が無い」とのこと。なるほど、出力する形状のために画材や素材を変える。

サブカルでもアートでもない。いまの日本のイラストレーション。確実に、イラストそのものの立ち位置も、イラストレーターの立ち位置も変わってきた。自分はなにを、いつ作って、どうしたい?どうなりたい?

11月に何かしらのイベントに出れるように準備していこう。ファンアートが一段落ついたら、オリジナル10枚描くぞ。

今日はまた大忙しなので身支度をします。
それでは、さようなら。

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