こんにちは、イラストレーターの内原です。
デザフェス描きおろしイラストのメイキングを投稿します。

デザフェス50の総評記事も合わせてご覧ください。

◆テーマ決め～ラフスケッチ

DF49のテーマは「余裕なふりをして、虎視眈々とチャンスを狙う」でした。
メイキング記事（note）はこちらから↓

今回のテーマは漠然と
「前回（vol.49）の絵とはギャップを出したい」
「なにかしら秋っぽさを演出したい」
と考えていました。もう少しアイディアの粒度を上げていきます。

・メインカラー：暖色（前回はライトグリーン）
・「静」ではなく「動」（前回が座っていたので）
・チャイナシャツを着たい（最近のマイブーム）

これらを踏まえて作成したラフがこちら↓

いつもデザフェスのメインビジュアルには何かしら現在の自分の心境やメッセージを織り込んでいるのですが、今回は、
「周りはバチバチ戦っているけれど、自分は無理に応戦しないで飄々と生きていきたい」
という思いが込められています。
ザックリとした構図が決まったので、ここから先はデジタルで作業です。

◆デジタルラフ

今回も利用するイラストツールはFireAlpaca。Photoshopがまだ慣れないのでこちらで描いていきます。
ラフよりも少し精度を上げて下絵を描いていきます。

手の位置や細かい書き込みはまだまだですが、さっきよりも形がはっきりしてきましたね。
ここから本格的に線画に入っていきます。

◆線画

だいぶ完成形が見えてきましたね。
人体のパーツが苦手なので画像検索したり、鏡の前で同じポーズをしてみたり、自撮りして写真を参考にしたり、ここが一番時間がかかります。割愛していますが、『ラフと線画の間』のような状態が存在し、少しずつ線を定めていっています。

◆着色

線が決まったので、次は色塗りです！
「秋っぽい色」「暖色」「前回（ライトグリーン）とギャップのある色」ということで、メインカラーである背景色は深い赤色に決定。
組手の二人は背景と同系色のピンク、魚頭の衣装は目立つように青系にしましょう。

単色塗りが好きなのですが・・・う～ん、微妙。
悪くはないけれど、なんだかインパクトに欠ける。今回描きたいテーマが『動』なのにあんまり生き生きしていない。魚頭を邪魔せず、勢いをつけるにはどうしたものか。
考えた結果、、、組手の二人を液体化しました。

残像と飛び散る汗を表現し、より躍動感があふれる絵になりました。
服の印影も加えています。
でももう少し派手にしたいなあ。ということで、

こうなりました。
毎回作品のどこかに『デザインフェスタ』の文字を紛れ込ませたいので、今回は床に書くことに。
イラストは完成したので、あとは仕上げと入稿データの作成です。

◆イラレに取込

入稿用データを作成するためにAdobe Illustratorに取り込みます。
画像を埋め込み→画像トレース機能でオブジェクト化。
黄色の線と『DF50』の文字入れはイラレで行います。文字をアウトライン化して、塗り足しを作成、カラーモードを印刷用にして・・・

そして完成！

以上がメイキングとなります。
次からは画面を録画して動画にして紹介していきたいですね。無駄な動きがたくさんあって恥ずかしいですが・・・笑

それではまた次の記事でお会いしましょう！