見出し画像

スイーツの名店

石川県立美術館の中に、ル・ミゼ・ドゥ・アッシュというスイーツの有名店があるらしい。

秋晴れの気持ちの良い土曜日午後だった為散歩がてら行ってみた。
美術館自体入ったことなかったが、広くて天井が高くて開放的な感じだった。
入り口のすぐそばにその店は入っていたのだが
既に7組ほどの待ちがあった。
店の中まで見えなかったが、回転率は低そうだったので
一旦美術館のロビーのソファで待機した。
ロビーは大きい窓があり、空と初秋の木々が見える仕様で
しかもソファは大きくふかふかだったので
30分ほど余裕でお昼寝して待てた。

ちょっと待ちの様子を見に行ったが全く進んでなかったので、テイクアウトに切り替えたが
それでも15分ほど待った。

こんなに待つなんてよっぽど凄い店なんだろう…

遂に店に入ることを許された。

ショーウィンドウに並んだ宝石のようなケーキをひと目見てあわあわした。
そしてまだ全部見終わってないのに
最初に目に入ったシュークリームと能登みるくのプリンをオーダーしてしまった。
それからケーキの方へ視野を広げ、加賀棒茶のロールケーキを。連れはなんかイチゴとピスタチオみたいな赤いゼリー風のケーキを頼んでいた。
二人で5個のケーキを買った。
一度に食べきれない量のスイーツを買うのは初めてだったので大人になった気がした。
会計したあともなぜかすごく待たされたが
パティシエが直々にケーキを手渡してくれたので満足感が得られた。

家までは少し距離があったので
美術館の前の開けた広場のベンチでとりあえずケーキを開封してみた。

スッキリ穏やかな秋の青空(雲60%)に
一度に食べきれない量のケーキ。
葉っぱが祝福するようにさわさわと揺れていた。
平和だ、と思った。
すごいね。この世に憎しみはないよとコメントしていたら
連れの方はもうケーキを食べたがっていたので
早速いただくことにした。

能登みるくプリン
丸い瓶につめられている。
一口食べると、能登の風がそっと口の中に舞い込んできた気がした。
優しく、でも濃厚で存在感のあるプリンが溶けてゆく。
あはあ、美味いこれやばいよと興奮を抑えながら
3口目を食べたところだった。

カラメルが溢れてきた。

驚いた。
たぶんあと一瞬でもタイミングが遅かったら
自分で「あれ、カラメルは底かな?」と思っただろう。
私がカラメルのことを意識する前に
カラメルが自ら溢れ出るように計算された構造に敬服せざるを得ない。
凄いよ。

また店内利用で3000円のコースが選べるようだった。
なんか色々スイーツとお茶を楽しめるんだろう
今度行ってみようと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?