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弥生、三月 君を愛した30年

自粛前の映画公開日の金曜日に観に行きました。
この作品を観てから映画館には未だに行けてません。映画切れです。本来ならばゴールデンウィーク前から新作がわっさわっさと公開される予定だったのですが、延期に。夏観るはずだったトップガンが秋になると聞いてげっそりしています。とても苦しい日々を送っています。

安心して映画くらい観させてくれよ。
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内容は、弥生と太郎(サンタ)の長い恋の物語です。
2人には共通の友人/サクラがいました。サクラは病気により亡くなります。冒頭ではこの3人の学生生活が卒業式まで描かれていています。この作中の中で最後まで印象に残るシーンが多いのがこの冒頭の学生生活です。このことは彼らにとって大切な思い出であることがわかります。

高校を卒業し、お互いに惹かれる心を持ったまま2人は順風満帆ではないもののそれぞれの道を進んでいきます。ある日、日常生活に支障が出るほどの大怪我をサンタは負ってしまいます。それにより夢であったJリーグも家族も手放してしまうことになり、サンタはその後引きこもりになっていきます。無気力で手の打ちようがないサンタの姿を見て、弥生は終止符を打とうと行動します。サンタは弥生の行動に対して、感謝するとともに学生の頃の気持ちを思い出します。
彼ら2人を部屋に残したまま。日付が3/11に変わります。

3/11の震災は弥生を追い詰めていきます。
サンタとも距離を取り、自分の本音も隠すように生きていくのでした。近づいた距離は前よりも遠く離れていくように開いていきます。

季節が巡り3月のある日、サクラの家族にサンタが遭遇します。サクラが残したカセットテープを手渡されます。そこにはサクラからの最後の伝言が…

作中にシリアスな要素がぎっしり詰まっています。
詰めすぎて綺麗に動くか心配になりました。
弥生ちゃんの取り巻く状況はかなりしんどいです。よくない人間を引き寄せてる気がします。是非、彼女の葛藤から吹っきれる様子を劇場でお楽しみください。

追伸
別れの3月を舞台にしている恋愛ものでちゃんと結ばれるまでって珍しいですよね。大体3月の映画って不治の病とかじゃないですか。叶わぬ想いを抱えて生きるが似合う季節に、弥生、三月を追加してくださりありがとうございました。

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