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森を蘇らせる者

\instagramに毎日アップしている大好きな動物の小話をご紹介/


本日の動物は、気高きシンリンオオカミさん


◎ 撮影地 : 旭山動物園

\ 日本では絶滅してしまったけど… /

 オオカミは古くから「恐怖、死」の象徴とされてきた。例えば童話「赤頭巾」ではピッタリな悪者として登場しているし、エジプト神話のイヌ、あるいはジャッカルの頭だと言われていた「死者の守護神アヌビス」はオオカミ説もあるそう。

 実は、過去のデータを振り返っても、オオカミによる死亡事故は極めて稀なのだそう。「オオカミは人を襲う」「危険だ」「恐ろしい生き物だ」…人々の恐怖心を拭い去ることは到底できないだろう。でも、共存出来る方法を当時見出すことができていたら、今の日本の森の姿は何かが変わっていたのかもしれない。日本では1905年奈良県で見かけられたのが最後、絶滅したとされている。家畜被害のための人為的駆除土地開発によるためだ。しかし、いざ森を振り返ると、シカ、サル、イノシシなどが繁殖をし続け、生態系のバランスが崩れてしまった

 一方、アメリカにあるイエローストーン国立公園では、1926年を最後にオオカミの姿が消えてしまい、1955年「20世紀最大の実験」としてオオカミの群が放たれた。すると、シカの数が減り、鳥や植物が戻り、たったの20年で川や森林が再生された。そして、絶滅危惧種指定だったオオカミが解除されたのだ。

 

 旭山動物園では夕方の閉園間際に遠吠えをする姿を目にする。とても美しく、お腹の真ん中に響く大きな声。動物園では毎日の習慣からと言われているが、「愛する家族や仲間と一緒にいたい」という絆を深める気持ちから遠吠えをするのだそう。だからなのか…なんだかとても愛おしくて胸が切なくなる。

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