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変わらないということ

昨日は5時間昼寝をキメたので、早朝に目覚めてしまった。
開催中の「 #呑みながら書きました 」はいつも旦那さんに酔うnoteを書くと勝手に決めているので、今回は癒し系のホットミルクを片手にnoteする。


今現在、妊娠8ヶ月後半。
すっかりぽんぽこお腹を両腕にいつも抱えて歩いている。

撮影の仕事は先日で産休に入ろうと思っていたが、結局来月大学での登壇があったり、雑誌の原稿書きなどが合間にあるので、お仕事続けたい欲求が適度に満たされて精神的にとても元気に過ごせている。

妊娠してから、仕事やプライベートに今年は様々な変化が巻き起こった。

お腹に命が宿ったことで、仕事上でのYES or NOの境目のグレーで曖昧なところや、目をつぶってきた事から一気に手を離す事が増えた。我慢してきた物事を断ち切る事で、エネルギーがお腹に集中できるようになったのだ。
さらに、長年使ってきた愛用のカメラが急に電源が入らなくなったり、同じく愛用のMINIクラブマンが高速の走行中に異臭とグレーの煙をモクモクと上げ、「自分もう走れないっす」という異音まで発し始めたため、泣く泣くレッカーされた。さらに、世界中を一変させてしまったコロナが日々を、社会をグレー色に覆い尽くしている。


おやおや、今年はそういう年なんだなぁ〜と、ぼんやり振り返る頃、よく一緒にお仕事をご一緒しているEちゃんから、「うふふの取材をお願いできますか?」と連絡があった。

うふふとは、Eちゃんと旦那様が始め、いろいろな夫婦のかたちを伝えていくウェブマガジン。毎回様々なご夫婦の生き方や考え方など、とても感慨深く読ませていただいた。

いざ自分たちのお話となると、口下手な上、きちんと夫婦の事を日々整理整頓してきた訳でなかったので、取材中は2人共カチコチに固まった。取材後に、もっとこう言えばよかった…と反省会を繰り広げていたが、Eちゃんのナイスな手腕でステキな記事にしてくれた。


タイトルにもある通り「変わらない夫婦のありかた」で1番伝えたいことは旦那さんのお話だ。出会って4、5年経つのだが、出会ったあの瞬間のまま、時がここだけ止まっているように何一つ変わらない。

2月半ば頃、コロナが全世界を覆い尽くしてから、生活が一変してしまったり、働き方も180度変化し、感染の恐怖など精神的なダメージや影響が大きい日々の中でも、表情1つ変えずに、いつも通り楽しそうに過ごしている旦那さんの姿が隣にあった。

実は、それってスゴイことなんじゃないかと、振り返って気付く。
セルフコントロールって思っているよりも簡単ではないからだ。


記事にあるように、去年の夏から一気にギアチェンジして夫婦で妊活に突入し、医学のチカラを借りにクリニックへ通い始めた。
ここで旦那さんは大きな課題を突きつけられた…!
それは、禁煙するという医者からの指令だった。

わたしはタバコを吸わないので、いつの日か禁煙してほしいと願っていた。でも、いざとなると難しいのではないかと思っていたのだが…気付いたら、何事もなかったかのように、禁煙を翌日からスタートしていた。


「1本…1本だけ吸わせて…」とか、
「イライラ!ムキー!」とか、
いろいろな障害を経て、困難を乗り越えていくスタイルを想像していたのに、こうもアッサリ課題をクリアしていた。

隣で見ていて、「こやつ…なかなかやりおるな…」と悪代官のような目つきで眺めていたのだが、それから禁煙が当たり前の日常になった。


さらに、そのクリニック期間中に男の人にとってなかなかメンタルにくる嫌な検査がある。
それは「精液検査」だ。

マガジンにはだいぶ面白おかしく出来事を書いてしまったが、実際には自宅で表情1つ変えずに颯爽と「じゃ、ちょっとお風呂行ってきてね〜」とわたしに段取りだけを伝えて、軽やかに検査をこなしていた。
さらに、その採取したコップをアルミホイルに包んで提出するのだが、メタルスライムのような造形物を作り、クリエイティブな一面を発揮した。

隣で見ていて、「ほほぉ〜なかなかやるな…」と、ない顎髭を撫でるような仕草をしてしまった。

そして、今回のコロナ禍で旦那さんの仕事のスタイルは海外出張がなくなり、日本での仕事メインに切り替わった。
飲食店やアパレル業界など痛手を受けている中、旦那さんの仕事もやはり心配が尽きなかった。でもそんなわたしの心配を他所に、海外出張以上に忙しい日々を淡々と乗りこなしていった。
忙しい日々にメンタルがすり減ると言う事態も見たことがないし、イライラしている様子も一度も見たことがない。

隣で見ていて、「一体全体、こいつはなんなんだ…」と、訝しげに見つめていたある日、こう尋ねた。

「なんでそんなに変わらないの?」
「ん?」
「だって、いろいろな環境の変化が起きているし影響出るでしょ、普通は」
「ん〜そだね。でも、何が起こっても状況に対して、適切に対処していくだけだよ」

アッサリした回答だったけど、それってつまりセルフコントロールの達人ということなんじゃないだろうか…

ちなみに、セルフコントロールについて調べてみると…

セルフコントロールができている人は「変えられるもの」と「変えられないもの」を分類し認識しているため、「変えられないもの」についてはきっぱり変えられないと割り切っているため、失望することはありません。
(Agent/キャリア相談室より)

ふむふむ…これが、旦那さんの言っていた状況を対処していく=分類して認識するということなのだろうか。

さらに、その特徴として下記のような項目が掲載されている。

・完璧主義ではない

完璧などあり得ないと考えているため、完璧を求めることはありません。万が一ミスしても「こんな自分はダメだ」と自分を否定することはなく、ミスを素直に認め再発防止への対策を考えることで前に進んでいくのです。誰にでもミスはあると考えているため、ミスを恐れて不安になることはないのです。

確かに旦那さんはトラブルに対してもダメージを引きずった姿を見たことがない。

・自分の価値観を理解する

自分の価値観をよく理解しているため、自分の目標達成に必要な業務を選んで、ストレスフリーに仕事をする。

いつもポジティブに仕事をこなしている理由は、ストレスフリーな環境作りを常にしているのか…
旦那さんの秘密のセルフコントロール術の正体がやっとわかってきた。

彼の底抜けのストレスフリー術のおかげで、悩んでいた妊活やコロナのストレス下でも、メンタルを一定に保つことができた。どう過ごせば、この環境下で自身をコントロールできるのかを学ぶことができたのだ。

彼が変わらないおかげで、わたしも変わらなかった。
変化を恐れるのではなく、どう乗りこなしていくのかを知った。
夫婦の形も年月を重ねていく中で、大なり小なり変化していくものだし、これからの出産後の生活に不安がないと言えば嘘になるけれど、旦那さんがいれば、いつも通りのわたしで過ごしていけそうだ。

変わらない物事もある安心感が、わたしたちの夫婦の絆をより強固にしていくのだと改めて感じる。


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