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白雉祭

11月5日、武蔵大学の学園祭に行って時速のライブを見た。席からステージまでが遠かったとはいえ、初めて最前センターで時速を見た。

リハの動物的な暮らしと鮮烈にから本当にかっこよかった。ロックバンド、きらきらしてた。

この日は朝から外に出られないんじゃないかというほど鬱々としていたけれど、starsがはじまった瞬間から泣いていた。stand in lifeもすごく良かった。「言葉だけでも残しとこう」という言葉が強くて大好きだ。

スーパーソニックも泣いたな。やっていくしかないなと前を向けた。

銀河鉄道の夜明けは来た瞬間泣いてしまった(泣きすぎ) 「寄る辺ないがやるせないがまずはなんか食いに行こうぜってことさ」みたいな優しさが結局ひとを救うんだと思う。

スーパースターもかっこよかった。私のスーパースターは時速だ!と思いながら聴いていた。

あと私は仲川さんのいじられMCが好きだ。なんとなく話の中での立ち位置が自分と似ていて、安心する。

シャイニングも本当にきれいだった。仲川さんから私へ、私から友達への歌だったけれど、今日聴いて私から時速へでもあると思った。ライブに行ってちがう見え方が見つかること、奇跡みたいで輝きがある。

アトムはギターがかっこよかった。歌詞もいいけれど、演奏がかっこよくて純粋にたのしむことができた。

石神井川が1番泣いた。「大学んときにここの近くにある川に死にたくなって飛び込んだことがあって、そんときの歌」と荻野さんが言ってからの石神井川だった。

死にたかった荻野さんから生きていく荻野さんへの歌が、死にたい私と生きていく私に届いた。こういう気持ちを持っていいんだ、死ねなくてもいいんだ、そういうの超えて生きていく様を荻野さんが見せてくれているんだ、と思った。決意の浅さを突きつけられた荻野さんのつらさが、傲慢かもしれないが痛いほどわかる。

仲川さんの「喋りたいことはいっぱいあるけどどれも喋っても仕方ないことかもしれない。音楽やっちゃった方が早いかもとかキザなこと言うけど、案外ほんとかもしれないね」がとっても素敵だったな。前半のことは日常的に感じるし、後半は音楽家として最高だ。

仲川さんのこういう「一緒だな、と安心させてくれるけれど圧倒的に尊敬できる」ところが大好きで、ついていきたいと思う。

ライブを終えて、人間は自慢も卑下もしなくていいと思った。みんなそれぞれに生活や人生があることがかけがえのないことだから、外見も地位も状態に過ぎない。

考えることは大切にしたいけれど、自分の頭とこころの不穏な雰囲気を察して考えない選択をすることも悪くないと思う。考えることを完全に放棄しなければ終わらないはずだ。

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