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地上波アニメ版プロメアというマスターピース

※この記事は、ハッシュタグ「#オタクはすぐ幻覚を見る」を
念頭においた上でご覧ください

俺にも語らせろ。

桃さんが #地上波アニメ版プロメア の話をしていた。名作の熱を余さず伝える、しかし後半エピソードのネタバラシをしない絶妙な語り口で、俺も熱くなった。あれ名作だよな。

なので、俺も地上波プロメアの話をする。

8話「たいせつなもの」

個性暴れるFDPPの中で、各自の要望を叶えるブレイン・ルチア。たまにはちゃんとお礼をしよう!と思い立ったFDPPメンバーは、サプライズプレゼントを用意しようとするが…?

桃さんも挙げてる名エピソード。僕もあれすき。13話「システム・ダウン・FDPP」も34話「Who Burned?」も好き。ルチアが好きなんだよね。
(システムダウンは桃さんが挙げてるのであっちを読もう。言いたいこと全部言われてしまった…)

ルチアはいつも「はいはい、わーかったよ」と無茶を聴いてくれる。裏方支援においては万能に近くて、問題に対しては勘づくのが早い。実際に、今回裏側で起きてた陰謀にはすぐに気づいた。だけど「自分が祝われようとしている」ことに最後まで気付かなかったところは可愛かったですね…。

バトルパートではレスキューアクションシーン初のルチアのギア出撃!アイナギアを借りたことによって彼女のパーソナルカラーのピンクにはなったものの、溌溂爽やかなピンクとポップビビットなピンクで微妙に色調を変えてくるのはお見事でしたねぇ…。

10話「レミー・リメンバー・レミー」

レミーの祖父が倒れた!急報を受け病院に向かったFDPPの面々だが、真相はぎっくり腰だった。安心したメンバーは、そのままレミーの家族と親交を深めることになり……。

kopeさんも挙げられていた名エピソードですね。

もうコテコテですよね。ド定番です。導入はド定番だけど、30年前の大炎上の混乱、バーニッシュの登場と社会の適応に振り回される一般人の苦労、幸福のリアルが丁寧に描かれ、その中で立ち上がるレミー少年の熱いエピソードでしたね。
回想の輝度を抑えたカットが長めなので、初見の人の眼にも優しいと評判。

15話「豪腕が護るもの」

バリスがお見合いをするらしい。聞きつけたガロとアイナは、彼のデートを尾行する。一方そのころ、マッドバーニッシュの三人も同じ地区に買い出しに来ていて…?

馬鹿力で無骨なバリスが不器用に彼女を慮る姿がいじらしくていいんですよね…。一方で、途中から尾行を忘れて普通に遊び始めるガロアイが甘い甘い。「なーにやってんのお二人さん」って呆れてるモニタールチアも、さり気なくスパイ風スーツなのが可愛かった。
マッドバーニッシュの三人も変装してるんだけど、後々出てくる変装シリーズの始まりだったんだよね…。まさか17話「愛をこめて花束を」で着るためのリオ女装セットを買いに来てたとは。

26話「エイジ・オブ・イグニッション」

ひとつ、大きな事件を乗り越えたFDPP。平穏の中で、彼らは一連の事件について、情報を整理する。裏側に何があったのか?社会はどこへ向かうのか?

本編時間軸のギラギラと30年前の大炎上のシックな映像の二重奏が映像美としての一つの「答え」ですらある。同時に脚本も巧みでいいんだよね。

総集編の振りしてガロとクレイの初出思い出話をぽろっと話すのはやめよう!オタクを燃やすのはやめよう!

34話「Who Burned?」

消火を終えた面々が救出者の名簿を確認すると、全員を救出できていた。しかし、この中の誰かがバーニッシュであるはずなのだ。謎の煙に包まれた状況で、ルチアの眼が光った。

別名探偵回。

現場で困惑するメンバーが手がかりを集めるAパート、持ち帰った情報を聴いた(ギアのメンテナンスで先に帰っていた)ルチアが「はいはい、理ー解ったよ(わーかったよ)」と鮮やかに解くBパートの丁寧な推理ドラマ構成。
タイトルからもわかるように「フーダニット」を問う作品で、単純にミステリとしてみても完成度が高く、ルチアが頼れるしカワイイ。機械仕事が終わったあとのシャワー上がり髪降ろしルチア可愛いってもんじゃねぇぞ!!!ふざけんなもっとくれ!!!

「外部犯じゃない以上は誰かがバーニッシュだ」「一人も減っていないことがおかしい」「誰かがバーニッシュなら安心して生活できない」という、プロメポリスの残酷な常識が浮き彫りになる、シリアスな一面もあった。

40話「花火」

かつて極東の島国に存在したとされる炎の芸術「ハナビ」。火消し魂と極東の男たちへのリスペクトの間で揺れて騒ぐガロと、呆れるFDPP。いつも通りの風景と思いきや、イグニスはどこか、上の空で……。

イグニスとヴァルカンと「彼女」の青春物語。美しく熱い日々。花火を巡るありふれた青春と、それを引き裂く「時代」「異変」。改めて「大炎上はほんの30年前でしかない」ってことを突きつけられると、切ないものがありましたね。
一方で「30年と未来が世界のすべて」と言わんばかりの熱い青年部下の奮闘に燃え上がるイグニスとヴァルカン!!まだまだ現役だこの野郎と、かつてのように並び立って火を消す男たち!!魂が燃えるぜ!!

あとやっぱり特殊EDですよね。男二人のバラードと影絵。「ガロたちに話さなかった思い出」とか、沢山話してるんだろうな…とじんわり切ない。

そしてカップリング曲!キラキラしてポップで、あぁ平和な世界ならずっと彼女は笑顔だったんだなぁ……と、楽しい曲なのに涙が出てくるんですよね……。ライブではサイリウムを落として泣きだすオタクが多かったらしいですね。僕はその日、推しイベが被ってたので最初から諦めてましたけど、現地にいたら絶対泣いてました。

いじょうだ

テレビアニメ版プロメア、本当に名作なんですよね。全48話をしっかり使って、シリアスもギャグもコメディもハートフルもミステリもピカレスクもやったのは見事でした。

劇場版ほどに色や音のパワーを出せない分物足りないと思われがちですがそれは違う!細やかな演出の技巧+テレビですらも圧倒する画面力の二枚看板で魅せてくれるんですよ!

今回はルチア回に偏ったチョイスになってしまったが、みんなの好きなエピソードはそれぞれにあるはずだ。みんなのおすすめを聞かせてくれ。


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