この記事は「アカシック・カフェ」シリーズのキャラクター紹介、および用語集です。登場人物・登場ワードは3話まで(+α)を基準にしていますが、重大なネタバレ等はないのでご安心ください。
つまり、後日談とか依頼人については触れません。そういうわけでよろしくお願いします。

本編はこちらから。

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全知の喫茶店マスター

名前：栄海弥津彦（さかみ・やつひこ）
職業：喫茶がぁでん店主　兼　(非合法)民間全知エージェント
好き・得意：コーヒー、料理全般
嫌い・苦手：絵心がない、表情が硬い

普段は喫茶店店主。しかしその正体は全知のアカシックレコードに接続する異能を持った「アカシックス」、それも視覚情報の取得が得意な「アカシックウォッチャー」である。かつ、自分の全知を他人にわからせる「共感派生」も持つ、アカシックスの中でも希少な存在である。

「先代マスター」から喫茶店を継ぎ、「師匠」から民間非合法エージェントを引き継いだ。喫茶店としてもエージェントとしても、一応一人前ではあるが二人にはまだ及ばない、と本人は思っている。

目下の悩みは弟子・永愛の育成。女子高生って難しいな…と思わせられることが多い。その一方で、全知の後遺症を負った永愛が「女子高生らしい」情緒を見せてくれることに嬉しさも感じている。

「栄海」は「遡って」「視る」から。
「弥津彦」は「多く」「津々浦々」から。彦は…使ってみたかったんだよな…。
一人称で書く逆噴射スタイルで始まったために弥津彦が主観者になってしまったが、たまには弥津彦を描写したいとも思う。うーむ。ハードボイルドを気取ったり、お道化てみせたりを三人称で書くとなかなか難しそうだ。
一応、弥津彦は生まれてから今に至るまでの歩んできた道筋を考えてあるので、過去編をちゃんとやりたいです。ヒントは「迫害は、怖い」「海には行きたくない」です。

天真爛漫天下御免・規格外の女子高生

名前：佳岬永愛（かざき・とあ）
職業：明窓館学園高等部2年　兼　喫茶がぁでんバイト　兼　弥津彦の弟子
好き・得意：絵が上手い・手先が器用、弥津彦のコーヒー(砂糖ひとつ)
嫌い・苦手：能力の制御

希少な能力を持つ弥津彦と師匠をして「規格外」と言わしめる全知の異能を持つアカシックス。現在は弥津彦を師匠と仰ぎ、自身のアカシックス能力を磨きつつ、「社会におけるアカシックスの身の振り方」の勉強をしている。

その強すぎる能力による後遺症を負った過去がある。そのため、自身のアカシックス能力の制御方法を見失ってしまった。また、弥津彦のエージェント業では「共感派生」によってクライアントが全知酔い、後遺症を負わないかを心配する。

とはいえ、普段は女子高生として、また喫茶のバイトとして日々を楽しんでいる。最近の楽しみはすれ違う後輩に暖かい視線を向けることと、幼稚園の帰りに店に寄ってくれる親子と話すこと、弥津彦に提案する新しいメニューを考えること。

ヒロインですね。
やべぇ情報力を持ってる三つ編み少女、という意味だと僕の趣味を捻じ曲げた女こと結崎ひよのを想起してしまいますが、彼女のような秘密は抱えていないのでご安心。
キャラクター造形的には、純粋な部分と深い傷を負っている部分のバランスを考えつつ、でも明るい部分を大事にしていきたいですね。
ちなみにビジュアルはこんな感じです。あるたるふさん、ありがとう！

わぁい　いつもありがとう
自作を絵にしてもらうのは物書きの幸福の境地のひとつと言える

三人娘の苦労人

名前：初鶴穂（ハヅホ）
職業：明窓館学園高等部2年
好き・得意：家事全般
嫌い・苦手：見た目で判断する人

三人娘のお姉さん役。
クオーターの血筋のため、地毛が赤みかかったウェーブの髪質。そのあたり、明窓館の教員は理解があるので学校でどうこう言われることはないのだが、事情を知らない人間に不良と思われたり、軽んじられたりするなど苦労をしている。
黒染をするつもりはない。ストレートには興味がある。

「病気で学校に通えなかった」永愛と元気娘のシュウカのまとめ役。特技は家事全般で、所帯じみた一面もある。
だけど体格的には一番小さく、ビジュアルイメージは「高級な人形のように精緻な美貌」。
浮気者によって負った傷は癒えたが、新しい恋はしばらくないかなぁ、と思っているお年頃。

最近、がぁでんでよく流れてるピアノ曲が気になる。

三人娘の常識人ですね。
開幕で「アカシックレコードが身近にある」ことを示すために色恋沙汰の浮気問題を負ってしまいました。すまんかった。
ただ、エージは別に彼氏でもなんでもなく、エージが勝手に好意を寄せて勝手に消えたという「自分を軽い女だと思われた」ことに対して傷ついたんですよ。(流石にこの辺は今後書くことがないと思うのでここでバラします)
「人形めいて美しい」は逢坂大河のキーワードですね。とらドラ！すきなんですよ。(くわしくはこちら)
そのうち、三人娘をメインに張った話も書きたい。「三人娘が出てきたら今回のお話はおしまいですよ」っていう固定シークエンスも大事だけど、それだけはもったいない気がする。

輝々快々の元気娘

名前：秀華（シュウカ）
職業：明窓館学園高等部2年
好き・得意：好き勝手楽しくやれる友達
嫌い・苦手：堅苦しい空気

三人娘の元気娘。とある事情からあまり友達がいなかったが、中等部入学からしばらくして同じく浮いていたハヅホと仲良くなる。高等部進学時、永愛に声をかけたのも二人が浮いた経験があるため。尤も、その当時には二人は普通に周囲に馴染んでいたが。

ハヅホと対照的に快活で、対照的にプロポーションは抜群。セミロングの黒髪をポニーテールにしていたり、低い位置で纏めたりする。外はねの髪質。運動神経もいいが、特定のスポーツをやったりはしていない。

楽天家だが、ハヅホが傷ついたときには気遣ったりする面もある。

三人娘のパッション担当です。
いや、三人女の子出すなら性格でバランスとるじゃん。Cu、Co、Paになるじゃん。仕方ないよ。今気付いた。
あほっぽいけど聡いのはキャラ的に好きなんだけど、書くのは得意じゃないので、たくさん登場してもらって沢山僕の練習台になってもらおうと思います。
ちなみに、ハヅホとシュウカは弥津彦と永愛の関係について「親戚ふたりで同居している」程度の認識で、アカシックスであることや非合法裏稼業を知りません。なんか急に取引先との話が入って急に店を閉める、くらいの認識をしています。

世界観について

アカシックス
「世界の真実」「万象の記録」「すべての記憶」と言われるアカシックレコードに接続できる異能を持つ人間。ちょっとしたノートの記述から、宇宙の果てまで、この世のすべてがわかる。
但し、「人間として理解する」能力なので、「万物の真理は分かったけどキャパオーバーで廃人」とか「超絶技巧の芸術家の考えや想いは分かったけど、指が追い付かない」と言ったギャップが起こることも多い。全知であっても全能ではない。
社会における立ち位置等は第3話参照。一言で言うと「やや歪ながら社会に溶け込んだ異能者」。（日本においては）厳密なルールと共に許容され社会参画している。

アカシック・ウォッチャー
栄海弥津彦の持つアカシック能力で「五感派生」の一部。一般的なアカシックスは「悟り」、全てをわかる能力だが、ウォッチャーの場合、さらに「視覚」で理解を深めることが出来る。
ただし、発動中は現実の視覚と全知の視界が重なったりするので結構大変である。

共感派生
「自分が得た情報を他人に伝える」という能力。ウォッチャーのような「五感派生」よりもさらに希少で、過去、この能力者が宗教を起こした記録も国を滅ぼした記録もある。もちろん、それがアカシックスであることは彼らしか知らない。
派生をされた側の非アカシックスは、本来知り得ないことを知ることが出来るが、代わりに今までに味わったことのない「情報を直接受信する」違和感は大きな全知酔いを引き起こす。そのため、共感を行う場合丁寧に調整しないといけない。

全知酔い
「5年分を一瞬で理解する」「大スケールアクションの感覚を座って視る」など、全知と肉体は時に大きく乖離する。これによって、時間感覚が狂ったり、乗り物酔いと似たような症状が起きたりする。
近年ではあまり見られなくなったが、この症状を突き詰めると廃人になったり、「他人の人生と他人の技術を知った他人」になったりする(このレベルになると、いよいよ「全知障害」とか大きな名前になる)。全知はリスキー。

喫茶がぁでん
大通りから一本入った、小さいけど雰囲気の良い喫茶店。洒落たメニューはないが、オーソドックスで安心感のある店。
主な客層は家族連れや地元の奥様、大学生、永愛たち三人娘。そして噂に釣られてきた人。アカシックスのエージェント収入がなくても、一応師弟二人で生活できる程度には繁盛している。
噂には何パターンかあり、「アカシックスがいるらしい」から「バイトの女の子が可愛いらしい」まで様々。ちなみに3話に出てきた少年が聴いた噂は「幸せになれる」くらいのぼんやりしたもので、弥津彦の心配は杞憂であった。

明窓館学園
私立の中高一貫校。
設備や蔵書など、生徒の教育や自主活動サポートが手厚い。また、全知周辺に関してのカリキュラムは公立高校より手厚い。地域からの人気もそれなりに高い。
弥津彦は過去、高等部に編入した過去があり、当時から全知周辺の教育は手厚かった。特に当時の恩師である朝谷（あさや）とは今でも親交があり、永愛の編入や生徒間トラブルや全知に目覚めた生徒についての「依頼」など、個人的にもエージェント的にもつながりがある。

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今日のところは、これにて店じまい。

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