デロリアンごと異世界転生!(BTTF1~3を見ました)

バックトゥザフューチャーPart3の終盤をイメージしてお楽しみください

轢ーーッ!!

「ヘイ、ドク!僕たち未来に帰ってきたんだよね?」
「あぁそのはずだマーティ、あまりに景色が違うが、少し違った未来に辿り着いたのかもしれない。嘆かわしいがな」
「でも一瞬、見覚えのある……そう、1985年の電車を見たはずで、僕たちはそれに轢かれたはずなんだ!」
「つまり……私たちは死んでいるはずなのに、こうしてピンピンしている」
「もしかしてここが死後の世界?」
「待て、先走るのは悪い癖だぞマーティ。整理する」

「我々は……いや、私は常に物事を四次元的に考えてきた」
「アー……僕も努力するよ」
「しかし四次元というのも、所詮は三次元的な空間をひとつ拡張しただけに過ぎない。そして我々は次元の全てを知るわけではない」
「ってことは、五次元的な移動をしたってこと?」
「そういうことになる……。三次元の空間がさらに時間に沿って変化するのが四次元だ」

「そうだね。五次元だとどうなる?時間にも横の広がりが出来る?」
「時間が横に広がる、というのがすでに三次元の考え方だなマーティ……しかし……横じゃないとすれば」
「そうだな……ドク。例えば、車があるのは三次元だろ?」
「あぁ。それが走るなら、その変化と動作こそが四次元の変化だ」

「その時間っていう……道?が広がる……あるいは、枝分かれするとしたら」
「マーティ、それはあの忌まわしいビフ王国の時に考察しただろう。それも私のタイム理論でカヴァーできる」
「そんな周到なドクの先が五次元か……。駄目だ、何も思いつかない。これだけで別の論文がもう一本書けそうだ。あぁ、のども渇いてきた、けど……下手に外に出ない方がよさそうだ」
「……今、なんといった?」

「ペプシコーラ飲めそうな店はなさそうだって。見てよドク、あのトカゲ……恐竜みたいだ」
「違うその前だ」
「……論文がもう一本書けそうだ?」
「そうだ矢印がもう一本!つまり五次元とは『私たちが知っている世界の時間とは別の時間が存在している』……つまり別の世界があるということだ!はっは!また解き明かしてしまった!」
「別の世界……?それってあれかい?女の子がウサギを追いかけて、ってやつかい?」

「そうだなアレはたしか夢の世界だが発想としては近い。つまり我々はウサギではなく未来を追いかけて、穴に落ちるのではなく電車に轢かれて」
「……別の矢印の上に?」
「そうだ。世界各地の宗教には『生まれ変わり』という観念があるそうだが……なるほど、あながちナンセンスというわけではなさそうだ」

「……生まれ変わり、ね。ごめんドク、ピンと来てないよ」
「安心しろ私もだ。何かの足しになるかと古今東西読み漁った時期があっただけだ……いや、その話はいい」
「うん、また今度ゆっくり聞くよ。つまり、僕たちはどうすればいいんだい、ドク?」
「まずデロリアンを隠すところから始めようマーティ。いつものようにな」

なんですかこれは

金ローでBTTFシリーズ全部見たんですけど、いや名作ですね。

これだけすらすら口調トレースして胡乱会話劇書けるってことは、それだけ主役のキャラが立ってて魅力的って訳ですよ…もちろん全体のドラマもいいんだけど、やっぱキャラは大事だ…うーん、いいもの見た!!

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