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A CITYSCAPE vol.2-中之島

梅田から20分ほど歩くと着く中之島。ここは古くから栄えた場所であり、かつては大坂の経済の中心でした。今日の中之島でもその名残はあり、日本銀行大阪支店や三井住友銀行大阪本店、大阪証券取引所がある金融街となっています。

スナップを本格的に始めて以来、この場所を私は一番多くを写してきました。平日、休日関係なく時間があれば写真を撮っていましたし、写真を撮る暇などないほど忙殺される時期であっても、必ず月に一回は撮るようにしてきました。
というのも、おおよそひと月もすれば街の様子は変化してしまうからです。春夏秋冬、四季が巡れば人の往来の雰囲気というものはガラッと変わります。ビルが立ち並ぶ場所であっても、服装や街路樹などから季節の移ろいを感じることができます。

中之島を他の場所よりも多く撮っているということは前述の通りですが、そうなるのは必然でした。といいますのも、この場所が毎日の電車の乗り換え地だからです。そのため、帰りの電車の乗り換えのときに少し外を歩いて写真を撮るということを繰り返していると枚数がどんどんと増えていきました。これを繰り返していると、気付けばはっと思った瞬間を撮り逃すことは減っていました。

ここ中之島は平日も休日も賑わう場所です。
平日では、ビジネス街だけあって道には沢山の歩く人と、流れていく大量の車が行き交っています。歩いている人は何か相談をしながら歩く人、仕事の電話をしながら歩く人など様々であり、また車もタクシーや営業車などこちらも様々です。街の様子は忙しさで溢れています。

正直なところ、こうした中で写真を撮り歩くのは少し申し訳ないなといつも思います。遊んでいる者は私を除いてただ一人としていません。ただ、人の動きはその時々によって変化するものです。同じタイミングは二度と来ません。そんなことを思いながらいつも撮っています。

休日になれば忙しい雰囲気は一変します。中之島公園ではそれぞれの余暇の時間を楽しむ姿を見ることができます。ヨガをする人、家族と遊んでいる人、これもまた様々です。写真を撮っている、所謂“同業者”の方もいらっしゃいます。こういった日はゆったりとした写真になります。先を急ぐ人はあまりいません。いそいそとしているのは、夕日が沈む前に多くの写真を残そうとする我々写真人くらいでしょう。

最近、ここで新しいものを撮ろうとすると厳しく感じています。新しく何かないものかと考え引き出そうとするも、なかなかうまく行きません。撮れるようなところは大方撮ってしまったなと感じています。一方でまだいけるのではないかとも思っています。
ここからさらにいいものを見つけるのが実力なのでしょうか。あるいはまだよりよい“瞬間”に出会えてないだけなのでしょうか。


X(旧Twitter)で主に写真を上げております(https://x.com/AN9picture?t=qSx8wkZTsX0D_Bi21uMxYw&s=09)。よろしければお越しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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