【090】Today’s Branding Topic
今日はブランド・アクティビズムというワードについて、触れます。
日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、経営学者のフィリップ・コトラー博士が共同著者として『Brand Activism: From Purpose to Action』という書籍を出されています。
ブランド・アクティビズムとは、企業がそれぞれの信念やパーパス(存在意義)、価値観に基づいて、社会が直面している最も緊急の課題の解決に必要な変化を促すために、自らの立場を明確にすることを指すそうです。
日本企業は、はっきりとした態度を表明することは少ないですが、昨年のオリンピック・パラリンピック東京大会の女性蔑視発言に対して、パートナー企業トヨタ自動車が「「トヨタが大切にしてきた価値観と異なり、誠に遺憾だ」との豊田章男社長のコメントを発表したのは、事例のひとつになるかもしれません。
海外の事例の一つをご紹介します。フィンランドで開催されている毎年恒例の「ゲイ・プライド」イベントに参加したバーガーキングの広告をご紹介します。それはライバルのマクドナルドのドナルドと、バーガーキングの王が情熱的なキスをしているポスターです。「愛は全てに打ち勝つ」というキャッチコピーが添えられています。
バーガーキングっていつもチャーミングなメッセージで魅了していて、好きです。
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