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5月の歳時記

和名:皐月(さつき)

稲の苗の総称「早苗」を苗代(なわしろ)から田に移す大きさになるのを示しています。皐月の”皐”は「神に捧げる稲」という意味だそうです。

田植えを待つ早苗

5月の行事・暦・祭り

1日 八十八夜

立春から起算して88日目になります。
徐々に気温が上がり、春から夏に移り変わる節目の日とされています。
唱歌「茶摘み」の季節です。

茶摘み風景

3日 憲法記念日

日本国憲法の施行を記念した日です。

4日 みどりの日 春の土用明け

自然に親しみ、豊かな心をはぐくむ日とされています。

雑節のひとつ「土用」は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間のことで、期間中は土を関係する作業を忌むことになっています。

※2024年の春土用は4月16日に始まり、立夏の前日5月4日に明けます。

みどり生い茂る風景


5日 立夏 こどもの日 端午の節句

暦の上で、夏が始まる日とされています。

端午は五節句のひとつで、古く奈良時代から伝わる風習です。
五節句とは、伝統的な年中行事をおこなう節目とされています。

元々は魔除けの為に葵や菖蒲を飾るものでした。しかし江戸時代頃には「菖蒲」と「尚武(武道を重んじること)」が結びつき、男の子の節句になったとされています。

鯉のぼりを飾るのは、鯉が清流だけではなく、池や沼地でも生きる生命力の強さ、そして「竜門の滝を登り切った鯉は竜になる」という登竜門の故事から、子供の成長や立身出世を願いを込めていると云われます。

端午の節句


12日 母の日(5月第2日曜日)

日ごろの母の労をねぎらい、感謝の気持ちを表す日です。
母の日は 大正時代にアメリカから伝わったとされますが、全国的な行事になったのは、もう少しあとの時代のようです。ちなみに母の日は、世界各国に存在しますが、由来も日付もバラバラのようです。

母の日


20日 小満

陽気がよくなり、草木などの生物が次第に成長して生い茂る時期のことを示しているようです。秋播きの麦の穂がつき、初夏の風物詩である梅が実をつけはじめます。

梅の実が実り始める季節

皐月の風情を感じるこの季節。皆様も心地よい日々をお過ごしでしょうか。近頃は気温の乱れも有り、体調を崩しやすい日々が続くこともありますが、この季節にしか味わえない美しい風景を楽しめられれば幸いです。

ここまで読んで頂き有り難うございました。

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