見出し画像

VNOSの足跡「秒で企業案件が決まった話(後編)」

前回までのあらすじ

前編では、

・バーチャルの人たちが集まってなんやかんやしてる、
・VNOSというコミュニティがあって、
・株式会社ブイノスという法人も作ったんで、
・それも使って、Vのままの社会参画という実験をしようとしているよ。

といったお話をさせていただきました。

VNOSコミュニティ自体は2018年の10月頃から活動を開始し、法人ブイノスは2019年3月に設立しています。
VNOS/ブイノスの本拠地である東京コンテンツインキュベーションセンター(通称TCIC)で電撃的に企業案件が決まったよというのが今回のお話です。

ささいなキッカケ

2019年7月某日、私はいつものようにTCICで自分のPCに向かっていたところ扉がノックされました。(ちなみに、TCICはシェアオフィス的なところですが全室個室で警備システムまで付いてるんですよ。すごいですね。)

扉を開けると運営スタッフの竹平さんでした。(ちなみに、竹平さんは入居時に面談をしていただいたり、コンテンツ東京ではブースにVNOSのCMを見に来てくれたり、とにかく超いい方なのです。)

お話を聞いてみるとTCICのOB企業の方が遊びに来ていて、紹介をしたいとのことでした。(ちなみに、TCICは創業支援施設でもあるので、最大でも3年で「卒業」しなくてはいけないんですね。そしてOB企業の中にはなんとあのLive2Dさんも!)

私はその日は1日どこにも出掛けずに中で作業をする予定だったので、すごい適当な格好だったので一瞬躊躇いましたが、せっかくの機会だしあの竹平さんが声を掛けてくれたお話だしと思い、その足で共有スペースの会議室に向かいました。(ちなみに、そのとき着ていたのはVNOSパーカーといってあののうめんさんがデザインしたロゴを・・ってこれやってたら話進まないんでもうやめますね)

ギャポリーさんとの出会い

そこで紹介していただいたのが株式会社ギャポリーさんでした。ご挨拶をしていろいろお話を伺ってみると、オンラインのくじやクレーンゲームのサービスをやっていて、その景品としてグッズが実際に手元に届くというのがウリであるとのことでした。
その対象はゲームやキャラクターといったものだけではなく、例えば地下アイドルみたいな数は多くはないけれどコアで熱量のあるファンを持つような存在こそ相性がよいのだとか。

コンテンツ事業の経験のない私は(だってエンジニアですもの…)、どんな話が飛び出すのかと内心ヒヤヒヤしていたのですがこの辺でだいたい理解しました。

推しを応援して、運が良ければグッズも貰えるよってヤツだ!

V界隈で推すことの意味や価値やその熱量はたくさん見てきていたので、そのコンセプトはとてもよく分かりました。

なので、そこにマッチするようなIP・コンテンツを探しているというのがギャポリーさんのウィルでした。

VNOSのターン

続いて私からブイノスのご紹介。こういう企業間のはじめましての場合は当然企業の顔を出します。ね、合理的でしょ。

とはいえ今回はコンテンツのお話。しかもVNOSのV人材を思いっきり期待されての紹介じゃん!とここまでに理解していたので、早々にそちらにモードを切り替えることにします。

「先ほどお渡しした名刺の裏面を見ていただきたいのですが…」

これがモード切替の合図です。
「伏せカードオープン!ブイノスを2体墓地に送り、VNOSを召喚!!」みたいなノリです。いやノリなので2体に意味はありませんが。

法人ブイノスはVNOSというバーチャルな人たちのコミュニティと連携してさまざまなことをやってゆこう(企業側起点なのでこういう説明になります)という、あちこちでプレゼンしてだいぶこなれてきた内容をダイジェスト版でご説明します。

さすがコンテンツ事業をされてこういう話にも慣れているのかすぐにご理解いただき、かつ興味も持っていただけたように感じました。
で、その感触は得つつ、同時に私の中で大きな葛藤も生まれていました。

…で、誰を推す?

召喚ッ!!

悩みつつも私の中でほぼ答えは出ていました。
VNOSの青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)…じゃなくて、青眼のバーチャル美少女ねむさん
V界隈の黎明期どころか創世期から活動しているキャリアといい、1.4万人のフォロワーを抱える知名度といい、また「お前は誰だ…」のキメ台詞やラスボスとも称される存在感といい、彼女しかいません。

ねむさん、キミに決めた!
と腹が決まればあとはスーパー・プレゼンテーション・タイム(?)です。
Twitterのプロフィールや動画CMを見せつつ、そのV界隈における独特のスタンスや存在感をアピールしてゆきます。

そして、プレゼンしていて一番リアクションがあったと感じたのは、やはりこちら。初のVTuber小説という実に大きな飛び道具です。

ホタテユウキさんのインパクトのある表紙絵の効果も絶大で、ギャポリーさんの口からも「よし、これで行こう!」の声が。

え?即決???

それでは前向きに検討してゆきましょう!みたいなご回答をいただくのをゴールと想定していたので、一瞬脳がフリーズしました。
ねむさんに許可取ってないですもん。てか、さっき扉をノックされるまで私だってこんなことになると想像してなかったので、ねむさんだって話自体知りません。

本人不在のまま色んなことが一気に決まってしまうのも良くないので、いったんねむさんに本件提案して確認取って、OKだったら改めて進めるということになりました。
いやー、ご紹介いただいたぶんの役目は十分に果たせたと思いましたが、この急展開にはびっくりしましたよ、竹平さん。。

怒涛のメールラリー

この顔合わせ兼打ち合わせが行われたのが夕方くらい。で、夜になるとギャポリーさんからメールが送られてきました。ねむさん向けの提案書付で。

この爆速には本当に驚きつつも、いまやこのスピード感がないとやってゆけない時代なんだろうなあと改めて気を引き締めるなどしつつ、私もブイノス/VNOSの紹介資料を返信したりしました。

そうしているうちにねむさんから企画OKのお返事がきました。こちらもいきなりの話に即決即答、さすがでございます。
返事が来たのが日付も変わって結構遅い時間だったのですが、ギャポリーさんにはGOの旨だけでも一報入れておきたいとメールを打ちました。
明日朝イチに見て貰えれば翌営業日から動けるかなという感覚だったのですが、10分後にお返事がきました。

その後も(さすがにその日はそこで終わりましたが)怒涛のメールのラリーは続き、みるみるうちにねむさんとギャポリーさんのコラボ企画が組み上がってゆきました。

こちらの告知が出るまで、ホント何営業日経った?ってくらいの爆速でございました。

以上が、「秒で企業案件が決まった話」なのですが、タイトルが釣りでも盛ってもない、単なる事実だということがおわかりいただけたでしょうか。
そして、ついでにVNOSがどんなスタンスでどんなことをやっているかというのを少しでも知っていただけたなら幸いです。

告知!

今回ご紹介したコラボ企画ですが、現在絶賛公開中です。
8/19(月)14:59までクレーンゲームがプレイ可能ですので、ぜひこの機会にねむさんを推してコラボ缶バッチを手に入れてみてください。
お手持ちのスマホで下記リンクにアクセスで遊べます!

そして、人類美少女計画という深淵な野望を抱えつつも、Vの創世期から軽やかに、そして全力でいまを駆け抜けている「ねむ⚡バーチャル美少女」の魅力をこの記事で少しでも皆様にお伝えできたなら幸いです。

バーチャル美少女ねむ
ニコニコ大百科
Wikipedia
Vポートフォリオ (自己紹介)

最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた次の記事でお会いしましょう!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?