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私とカメラのおつきあい(10)~高級コンデジの魔力~

第10回目は、「高級コンデジの魔力」。
皆さんは「高級コンデジ」と言うと、「そんなものあるの?」と言う回答になるかと思う。「高級コンデジ」とは「大型イメージセンサーを持つコンパクトデジタルカメラ」の事を指す。
詳しい話は下記ページを参照のこと。

ここでは、私がこれまで使用して来た「高級コンデジ」についてお話していく。


高級コンデジとの出会い

私が高級コンデジに出会ったのは2017年5月の事。この時にとあるカメラを購入した。

キヤノンのPowerShot G5 X
コンデジではあるが電子ビューファインダー(EVF)が搭載されているため、見た目は一眼カメラそっくりである。
画素数は2020万画素で、1型のCMOSセンサーを搭載する。レンズは光学4.2倍ズーム(35mm判換算:24mm~100mm相当)。絞り値はF1.8(広角端)~2.8(望遠端)。

キヤノンのコンパクトデジタルカメラは「IXY」「PowerShot」の2ブランドで構成されるが、ポケットサイズで簡単に撮影出来るものを「IXY」、本格的な撮影に対応したものを「PowerShot」と分類している様だ。ただし、これはあくまでも日本国内での販売に限ったものであり、海外では「IXY」ブランドが「PowerShot」を名乗る事もある。

こちらのPowerShot Gシリーズは、一眼カメラユーザーのサブ機目的で購入される方を対象にしており、ファインダーの搭載やメニュー画面をEOSと同じものにするなどと言った工夫がなされている。かつてはG1~G11まで番号順で発売されていたが、現在はセンサーサイズ・機能・大きさなどでそれぞれ「G1 X」「G3 X」「G5 X」「G7 X」「G9 X」と名称を付けている。


PowerShot G5 Xとのお付き合い

こちらのカメラはサブ機としての用途であり、かつスナップ撮影に特化させていた。コンデジでありながらポケットサイズと言う訳ではないが持ち運びは非常に便利である。
1型センサーと言う事もあり、一眼カメラに近い感じの画質かな・・・と思っていた。撮影結果はこちら(全てRAW現像)。

画質は一眼カメラとまでは行かないがほぼ同じ感じと見て良いだろう。1型センサーであってもボケ感は素晴らしく、この部分は一眼カメラに寄せて来たかなと言う印象。自分としてもPowerShot G5 Xは中々良い出来と思った。サーボAFも使用出来るが中央のみとなるためおすすめ出来ない。使うならワンショットAFに限った方が良いだろう。

G5 Xは外付けのストロボの取り付けも可能な上、EOS用のリモートケーブルも取り付けられると言う拡張性を有し、まさに「仮想一眼レフ」とも呼ばれる機材であった。使用していた期間は僅か2か月のみであったが、万能なカメラであったことは間違いない。


その他の高級コンデジとのお付き合い

私と高級コンデジのお付き合いはG5 Xだけではない。この他に2台所有していた。

1台目はパナソニックのLUMIX DMC-TX1
光学10倍ズームのレンズで、画素数は2010万画素。小型ながら電子ビューファインダーまでも搭載する機種だった。

TX1は小型の電子ビューファインダーを搭載する(写真左上)

焦点距離は35mm判換算で25mm~250mm相当。それもあったので鉄道写真でも使用していた。

※RAW現像

パナソニックのカメラには「空間認識AF」が搭載されており、このTX1にもそのAF方式が採用されている。ベースは合焦速度は遅いが正確な「コントラストAF」であるが、そこから生んだピンボケ画像から距離感を生んで被写体に合わせると言うものである。コントラストAFベースでありながら動きものにも十分耐えうる性能を持ち合わせていた。

もう1つはこちら。

パナソニックのLUMIX DMC-LX9
光学3倍ズームのレンズで、画素数はTX1と同じ2010万画素。絞り値がF1.4(広角)~F2.8(望遠)。
TX1よりズームは利かないが、F1.4と言う開放F値によるボケ感を味わうことが出来る機種である。

LX1は主にスナップ撮影用として使用していたが、画質は比較的良好。
写真は東急の田園調布駅旧駅舎。


高級コンデジの魔力

「高級コンデジ」はコンパクトデジタルカメラでありながら一眼カメラに近い画質を生むので、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンのカメラを持っている方から見るとより良い写真が出来るので、ある意味カメラへの興味を持たせてくれるカメラと言っても良いだろう。
価格こそ高くなってしまうが、高価な分だけ良い絵を生み出してくれるので、買っても損はないと思う。騙されたと思って試してみると良いのかも知れない。


次回予告

次回はミラーレス一眼のイメージセンサーとしても使用している「マイクロフォーサーズ」のお話。
一時期嵌っていた私はどのように付き合っていたのか?

― 次回へ続く


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