同質への感情が恋で、異質への感情が愛なのか

たかだか24年しか生きたことがないのだけれど、それでも24年分、自分というものが分かってきたと思う。

割と何でも考えすぎて、ねちっこい。

コミュニケーションが怖いので、コミュニケーションの前提にできそうなことをしすぎる傾向もある。ネットストーカーになりがち。

そのくせしてサバサバした人が好きだから、そういう人になろうと振る舞っている。でも上辺だから変に中途半端だ。

楽観的になりたい不安症。手は早いが究極にずぼらなので、生産量も多いがミスも多い。

私を優秀だと感じてくれる人とそうでない人の差が大きいだろうと思った。

就活で自分の仕事と環境を選ぶことになったとき、「自分が一番評価されるところに行こう」と考えた。福利厚生とか年収とか勤務地とかも考えたけれど、最終的にそんな比較できるものだけで答えを出すのは難しかった。

そんなこんなで入社した会社で会った直属の上司は、そういう意味でまさにぴったりだった。ぴったりすぎたんだと思う。
私のことを優秀だと、よくやってくれていると、助けになっていると評価してくれる人だった。

いろんなところで意気投合する人だった。

仕事の仕方も、転職に対する意識も、車の価値観も、人のうわさ話が好きなところも。繊細でねちっこいのに、気にしていない素振りに徹するところも、人に興味がないのにその実、他者からの些細な評価に傷つくところも。

同じであることに嬉しさを感じていた。

そういえば、とふと思う。

初恋らしい初恋をした相手は、私によく似た人だった。

趣味も嗜好も価値観も違ったけれど、思考回路のよく似た人だった。同じことを感じれば同じ考えになるような人だった。

どこまでもプラトニックな羨望と憧れの中で、夢中になっているところは同じかもしれない。


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