『神性』続ブラックボックス

■続ブラックボックス

商品表示に関して、もはや我々は疑いを持たない。細やかな商品表示は、消費者に安心感をもたらす。『これほど詳細な商品表示は信頼に値する』という流れを作り出す。その流れに乗って、商品表示をつぶさに読む消費者など誰もいない。これは、商品の製造過程を内包している資本主義的ブラックボックスが、消費者のものであると錯覚された瞬間である。

ここから分かることは、大量すぎる情報とは、我々の疑いの念を停止させるトリガーであるということである。人々は疑うことを止める。言われたことは、言われたままに信頼する。これを繰り返すことは、真実を人々から遠ざける作用を生み出す。また、真実とは、突き止めることが出来ないものという諦めを常識化する効果を持つ。

これは、明らかに奴隷的思考である。

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