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昨日を構成した端的な事実(レンタカーあると助かる)




 事実じゃない言動によるイントロ

疲れたよパトラっちゅ
もうだめだなラスカル
人間はオワコンだ
生命オリコンチャート最底辺の
最恐ダークホース
耕しさえもせずに土を埋め立てちまった
カントリーまでさえ続く
コンクリートロードの上

ラスカルとパトラっちゅ
レンタカーあると助かる


 昨日を構成した端的な事実

氷川神社を明確にすっ飛ばす
精神予定帳を明記して遅刻する
人様の婆様に手を当てて奢られる
電気余ってるわよを抜いてやる
豚の角煮崩れを数袋仕入れる

烏に選ばれる

若く瑞々しい雄の鴉が私の頭
頭頂を両脚で包んで
ランディングを試みてから飛び去る

両脚の十本の柔らかな爪の感触を
覚えている 若く瑞々しい雄鴉の両目
どうして私の頭に着陸しようとしたか
手の届く柵の上からキョロリと此方伺う

プラーナを見る

目を凝らせば というより
見るということの種類や奥行きに
奥底をほんの少し変えることで
それなりにいつでもプラーナを
見れるようになった
鵠沼の海岸では元気な精子が
踊っていた そもそもこれらが精子だ
私から分泌されるものはこれの写しだ

江ノ島に行ってその裏側に行く
太平洋に迫り出す、島を巡る
複雑なリアス式海岸の一区画が
寄せる波をあちこちから吸い
引く波をあちらこちらから吐くことで
細胞の間質液が踊るような運動を見せる

今もたった少しだけ
この島が砂となってこの島に寄り添う

陸繋島の橋の下
大洋から押し寄せてから島に割られた
一つの帯であった二つの可能性の波が
橋の下の私の足の下で再会している

島を一周しようと歩いて回れば
ここを陰の地としなければ何処を
何処をそうするのかという谷が見つかる
波と潮に挿入されるばかりで
それらによる遺物を残されるばかりで
頂上の嶺からも風が降りてくるばかりで
何よりも冷たく湿って 雑然としている

ここを陰の土地と言わず何と言おうか
他に何処をそう言うと云うのか

ハスキーを眠らせる

何度も眠らせて夢を見させる
連休の江ノ島の橋の袂で
動物愛護の男女が犬を繋ぎ止めて
寄付を募っている

ごめんねお疲れ様と言って
小銭を入れてからハスキーを撫でる
手を当てる

結局のところ
私の数百円分だけ
君はこのように縛り付けられるだろう
そのことに彼らは気が付かない
見た目からもそういう低級悪魔だ
取り扱う生命の種類を変えてね
そういうをする輩は多いんだ
ごめんね 眠ってください
手を当てる

セラピードッグと書かれたタグを
貼り付けられた彼は気の通りが激しく
それだけ欲していたのかもしれないが
毛に指先が触れた段階でコネクトが起こり
私の肘は上がって肩まで整列し
肩甲骨が剥がれて宙に浮こうとする

ハスキーは重心を落とすように頽れて
眠そうに瞼を落として眠ろうと試みている

いいよお疲れ様
おやすみなさい

自分の寝入りに何度か驚きながら眠りに
落ちて 脚をぷるりとばたつかせ
何処かここでないを走っているのだろう

この接触について飼い主と思われる
寄付を募る愛護主導者は
何の反応も示さず
意識から締め出すように体ごと背ける

現実に存在するこれら三匹の聡明な
繊細で人を惹く能力のある犬犬犬に
何をしているのかするのかという方向性が
一時的にであるにせよ根本的に相反する為
その強烈な無意識が私の挙動を
彼らの認知から締め出してしまう

ごめんな
お疲れ様
もう来ないよ またね

プラーナを見る
江ノ島ではこのような島が
鋳造か彫刻されるだけあって
プラーナがとても濃く集まっている

別次元のカーテンのように集合しながら
全体的に蠢いていて
見ようとアクセスしたら弾かれた

プラーナに弾かれた

帰りの電車ではこくりこくりとしながら

 プラーナを見ること
 聴くこと触れること
 これは目と心 手足

 鯨の呼び声
 その帯域世界 タマ

 無空無差別 i    ムネ
 ガチグロ鉄塊グラウンディング コシハラ
 腕 脚

これらこれらが出来れば出て来れば
成れば鳴るように慣れば
もうそれで e じゃないかと

本当におもいました


























ae