あなたが好きなのは「謎解き」ですか?それとも「脱出ゲーム」ですか?

こんにちは、中部謎解団体トリクレットに所属しております、あくあと申します。名古屋での謎クラ親睦会の幹事を5年ほどやらせていただいています。

本日名古屋では謎クラ忘年会が行われ、楽しかった謎解きイベントなどの話に花が咲くことでしょう。そこで今回はこんなテーマについて語らせていただきます。

あなたが好きなのは「謎解き」ですか?それとも「脱出ゲーム」ですか?

このようなテーマを選んだきっかけは、11月に参加した大学の学園祭の謎解きゲームでした。

私は謎解きのためによく遠征をしており、今年は愛知・静岡・東京・京都の学園祭の謎解きゲームに参加させていただきました。そのなかで気づいたことがあります。

愛知・静岡で参加したイベントの参加者はほとんどが普段謎解きをしたことがない家族連れであるのに対し、東京・京都・大阪のイベントはほとんどが学生、または謎解きファンと思われる一般の方でした。

そもそも謎解きイベントは義務教育を終えた方々に向けた難易度で設定されていることが多く、一部のイベントでは経験者に向けた難易度で製作されているため、初体験でしかも家族連れの方々に楽しんでいただけているのかは正直不安な所はあります。

そのようなギャップがあるにも関わらずなぜそんなに家族連れの方々の参加が多いかというと、そもそも根本的に各地方の客層の違いもあると思いますが、「脱出ゲーム」と銘打ってイベントを宣伝していることにも理由があると思われます。

きっと初体験の方々には「脱出ゲーム」という言葉はドラマチックな響きがあり魅力的に感じるのではないか、ということです。

謎解きファンの方のなかでも、「体験ができればよくて謎はいらない」と言う方や「謎さえ解ければよくてストーリーなんていらない」と言う方もいらっしゃいます。

それはきっと「謎解き」が好きか、それとも「脱出ゲーム」が好きかという嗜好の違いを如実に表しているのだと思います。

もちろんどちらもとても重要な価値観であり、昨今の飽和気味にあるイベントの中から自分にあったものを取捨選択するのには多いに役に立ちます。(決して好きか嫌いかではなく、自分に合うか合わないか、の選択です)

謎製作においても、このような好みの違いがあることを念頭におき、どのようなニーズがあるのかを見定めた上でイベントを構成することはとても重要となります。

つまるところ、価値観の多様性を認識し見識を深め、自身の価値観を見つめ直すことが参加者にも制作者にも豊かな謎解きライフを送る上で有益である、と私は考えています。

あなたが好きなのは「謎解き」でしょうか?それとも「脱出ゲーム」でしょうか?今一度ご自身を振り返ってみてはいかがでしょうか?


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