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下関から関釜フェリーに乗って子どもと釜山を旅してきた記録①準備編【1】

春休みにどこ行こう

子どもの長期休暇にはどこかへプチトリップが定番の我が家。

長男が中学生になり、お出かけをあまり一緒にしたがらなくなってきて、定番のプチトリップの行き先決めも難しくなってきた。

なんとなく九州に行きたい気分で佐賀県や大分県の観光地を色々調べたりしてみたものの、決め手が欠けた。長距離ドライブも億劫だったし新幹線や特急を乗り継ぐにもそれなりにお金がかかる。春休みだからか、宿も結構高かった。

福岡らへんを調べ始めたところで、ふと一昨年旅をした下関で「釜山行き」のフェリーを見たことを思い出した。K-POPアイドルの追っかけをしているので、ソウル行の飛行機は頻繁にチェックしているけれど、燃油サーチャージが値上がりし、LCCでもそれなりの値段になってしまうことはよく知っていた。

そういえば、フェリーって調べたことなかったな。と何気なく調べたら、1等個室でもネット割でなんと片道一人9,800円、燃油サーチャージなどの費用を入れても片道13,000円、しかも子ども料金があることが分かった。それだけで株が爆上がりした。

下関までは車で3時間、3時間くらいならドライブも慣れているしみんなで車で行ってしまえば料金は片道6,000円程度だ。海外なのに低予算が可能である。なんとか捻出できる。

しかし駐車場のことを考えていなかったのがやはりどこか抜けがちな私らしい。国際ターミナルの駐車場は、船の利用者は1泊1,000円。おかげで思わぬ出費となってしまった。近くのタイムズなら1泊600円だったらしい。こういうのってめちゃくちゃ悔しいよね。

http://www.kampuferry.co.jp/passenger_info/t_access/shimonosekiport.html

そうだ、船で釜山に行こう

しかしまあ船内の様子や色々な人の旅行記を見ると、のんびりした船旅も実に楽しそうではないか!大浴場もある。

子どものころ、北海道から仙台までのフェリーによく乗っていたことを思い出す。波が高い日は大浴場で波に揺られながら入ったことは今も鮮明に思い出す。いつもは食べさせてもらえなかったカップラーメンを特別に食べさせてもらったのもフェリーに乗っている時だった。遠い昔にアメリカ大陸をバックパッカー気取りの旅をしていた血も騒ぐ。

時間だけは融通が利くフリーランスのメリットをここで発揮しなくてどうする!

釜山については「韓国で2番目に大きな都市で港町」以外ほとんど何の知識もなかったが、調べてみると子どもが喜びそうな施設もたくさんあり、リゾートの雰囲気すら感じられる実に楽しそうな街ではないか!出身の神奈川県によく似た、海と山と観光地を抱える都市の独特な雰囲気に惹きつけられるものがあった。楽しそう!子どもと一緒にオタ活抜きの韓国旅行も、いいかも!

韓国語もろくに分からないのに、韓国にはソウルに1回のみ、しかもコンサートでしか行ったことがないのに、子ども2人を連れて釜山に初めて行こうとしてるところが、多分あまり何も考えていなくて今振り返ると実に私らしい。

娘は絶対に「行きたい」と言うのはわかっていたが、問題は長男である。色々と難しい年ごろだ。最悪娘との二人旅を覚悟して息子に聞いてみた。

「春休みに韓国行こうと思うけど、行く?」

少し考えた息子は珍しく一つ返事だった。
「行く」

これが息子と行く最後の遠出になるかもしれない。毎回そんな気持ちで旅をする年ごろになった。子どもたちにとっては初めての海外。世界は広いということを少しでも肌で感じてもらうにもいいきっかけになるかもしれない。

低予算が大事なポイントだったので1泊の予定でフェリーを予約した。下関発も釜山発もどちらも夜出て朝に着く運航なので、1泊でも丸々2日間遊べてしまう。なんてお得なの!

しかしこのときすでに3月上旬、春休みだからか、3月中はすでに1等個室は予約でいっぱいだった。人気なんだな。なんとか4月1日月曜日からのド平日を抑えることができた。仕事は全部前倒しで終わらしていくしかないな!忙しくなるぞ。


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