人は、誰しも、誰かの人生の脇役である。
昔から、「自分の人生は自分が主役」という言葉が少々苦手だった。
いい言葉だと思う。
「他人本位に生きるな」という警鐘として、抜群に効果を発揮する言葉だとも思う。
しかし、その上で思うのは、「たしかに自分の人生は自分が主役だが、ミクロの視点で見れば意図的に脇役になるのも悪くない」ということだ。
というのも私たち人間は日々、他者と関わり合って生きている。
(稀に誰とも関わらず、自分ひとりで生きる選択される方もいるが、多くの人はこの近代社会において、多少なりとも他者と関わ