大木 亜希子

ライター/タレント。日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。数々のドラマ・映画に出演後、2010年、秋元康氏プロデュースSDN48として活動。2015年、しらべぇ編集部に入社。PR記事作成(企画〜執筆)を担当する。2018年、フリーランスライターとして独立。

30歳になるのが怖い。

私は、あと1ヶ月ほどで30歳になる。それが非常に怖くて、動揺している。

このようなことを書くと、同年代の女性を不用意にナイーヴにさせてしまうのではないかとか、誤解を招くのではないかとか、色々と考えた。

しかし、ここで勇気を出して、今の気持ちを書いておこうと思う。

私は、30歳になるのが怖い。

念のためお伝えしておくが、「若い女性のほうがあらゆる状況で優遇されるだろうから、その特権が使えなく

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あの時、笑った顔が可愛いって褒めてくれて、ありがとう。
笑った顔が可愛いんじゃなくて、君の前で笑うから可愛くなれたんだよ。
今度から私は、他の誰かに向けて笑うことになるのでしょう。
でも、あの時に見せた笑顔は、君にしかあげないから。
もう誰の前でも見せることはないから。覚えておけ

昔アイツとよく一緒に入ったカフェに1人で入る。2人の指定席だったテーブルに、あの頃の2人の幻想が見える。過去の私は、だらしない贅肉を蓄えながらも幸せそうで、切なそうで、彼にせっせと色んな事を話している。そのまぼろしの中の2人にそっと会釈して、私はアイスティをテイクアウトして去る。

どこにも行っては嫌。そう言っても貴方はどこかへ行ってしまうのでしょう。でも、私と居た時のアホな思い出が残っていたのなら、それで良しとしましょう。あたし、いつか他の人好きになっても、貴方のこと忘れません。でも、その思いも虚しく、きっとお互い忘れてしまうのでしょう。その背中に手を振る

一緒にいると、心の底から安心できた。
愛欲ではない。でも、友情でもない。ただ、一緒にいたい。支配している感情はそれだけだった。
人は何度別れを繰り返せば、その寂しさに慣れるのか。
一向に慣れない。でも別れは「強さ」だけを残してくれる。強くなった自分で、また新たな人々に出会える。

あの頃、なんでもっと可愛い自分でいられなかったのかな、と後悔する。
今の自分の髪型がどんなに気に入っていようと、今どんなに痩せていようと、あたしはあの時、可愛い自分でいたかった。少しでも美しい姿をあいつの瞳に焼き付けたかった。でも、それは叶わない。でも、だから一生は美しいのだろう