魔法の呪文「オナラプップ、ペロリンチョ」
ライターになる以前、14の頃から女優として活動をしている。
新たな作品に関わるたび、時々ではあるが、誹謗中傷を受けることがあった。
「あいつは芝居が下手だ」
「あいつはバーターで出演している」
こんな囁きならば、不快であってもプロとして感受し、次へ進むことも出来ていた。だが、
「あいつは、生理的に無理」
と言われることもあった。
それならば、もう、こちらが対応出来る範疇を越えている。
未来永劫、先方は私と関わらなければよいだけの話である。
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ここのところライターとして仕事する中で、未熟ながら実感したことがある。
それは「世の中」という生態系に、自分のしたためた文章をそっと流し込む時、一定数いるマウンティング族から奇妙な批判を浴びることがあるということだ。
SNS上で、それは「引用ツイ」や「コメント」といった形でそろりと出現する。
そして、「自分もプレイヤーである」と盲信しているが、何も持ち得ない方々が、いとも簡単にコメント欄で著者に殴りかかる。
バッターボックスに立つことができず、人に優しくすることを忘れ、時間を持て余している彼らは、私のような者ですら甚振る。
少々、困惑する。
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対面し実際に会話をする時にも、ナチュラルマウンティストから攻撃を受けることがある。
それは例えば、ライターという職業を選び仕事をしている私に対して、直接
「どうしてライターなんていう仕事選んだの?(笑)」
と、質問をしてくる人々だ。
彼らは、おそらく原稿料の心配を勝手にしてくれているんだろう。ありがとう。
そのようなテロに遭遇した時、彼らの内側に潜む湾曲してしまった生命力に眩しさを感じる。
私は無宗教者だけれど、そんなときには
「そのエネルギーのうち僅かでも、妬みではなく、明るいほうに彼らが進んでいきますように 」
と、願う。その後、
「さようなら。オナラプップ〜〜〜!ペロリンチョ!!!」
と、決まった呪文を心の中で唱え、軽やかに会釈をし、相手をメレンゲのようにフワリとくるんで、心の下水に流す。
仕事で何万回も他人様に笑顔を向けてきたプロのメンタルを舐めないでいただきたい。
私が笑顔の裏側で、ペロリンチョと唱えていることもあるということを、無自覚のマウンティング族の皆様に、そっと伝えたいし、伝わらないなら、それはそれでよい。
乱文を大変失礼しました。
毎日楽しいのだが、いきなり言葉のテロがあると、困る、ほんとに。
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