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19歳の女の子が担当に捧げたもの episode2

 20190927



19歳の女の子が担当に捧げたもの episode1

で登場した女の子と私のお話しです。

episode1 では彼女との出会いや大きな出来事を
書きましたが。取材後の話し書かせていただきます

彼女の言葉には重みと強さがありました
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取材はカフェでコーヒーを飲みながらしていた
夕方になり、解散する予定だったが

彼女の汚れた瞳には
まだ何か残っていて
吐き出して楽になってほしかったのだ

軽く食事をして帰ろうと誘った

眺めがよく半個室で よく2人で来るお店

「今日はありがとう!
なんかごめんね、、お願いしちゃって」

「いえいえ!
私も改めて考えることできたし
気持ちわかってくれて、共有できて
こちらこそありがとう」

「私、同性の友達本当に居なくて
周りはホスクラ行くの反対な人だけで
こうやって話できる子できたから
私の記憶としてもはもちろんだけど
ホス狂いや担当狂いの共感とか
色んな人にこんな生き方もあるよ
って色々考え直すきっかけを作りたくて
今回取材させてもらったの
やっぱりさ色々あるねお互い、、、」

彼女はサンドイッチを一口食べ
外の景色を眺めながら話しを始めた
ここからはとっさに
録音した音源と私の記憶と思ったことを書きます


私ね本当は不安で怖くて寂しいの


「担当にさ嘘ついたこといっぱいあってさ
本当は嘘つきたくないけど
どこか自信があってそれだけで動いて
結果できなくて嘘ついて。
そんな私をずっと信じてくれて、、、
でも、どこか私は信じられなくて」

「理解のあるいい子で居たいけど
19歳の頭で理解できないことたくさんあって
19歳だからって歳のせいにしたら
ダメなのはわかるけど、、、」

相手の「ホスト」という仕事を
理解して、考えて、悩んで、我慢する
それがどれだけしんどくて大変か、
19歳の頭では理解するのは難しく
周りに相談出来ることでもなく
どれだけしんどくて、病むか
一般の人には絶対わからないだろう


どんな思いなのか、どこまで考えてるのか

彼女の頭の中はどれだけ
担当で埋め尽くされてるのか

「今までさ周りの人に理解してほしいって
思ってた部分あって、、、
ホスト行ったことに友達に相談したんだけど
否定されて、担当を悪く言うの
親もそうだった、、だから気づいたの
わからない人にわかって貰おうとしてた
私がバカだったって」

「わからない人に言うだけ無駄だよね
否定されて、文句を言われるだけだし
担当にさお金と時間使うと
自分のこと棚に上げて求めるんだよね」

「物買ってるわけじゃないから特にね
関係が終わった時に何も残らない恐怖感から
意地でも縋るんだよね」

「さっき私さ「幸せになったよ」って
言いたいって言ったけど幸せになれないよな」


幸せになれないのではなく
散々色んな人に心配をかけて
私は幸せになりたいはたしかに違うと思うが

幸せになる資格がないわけではない。

「私、色んなもの捨てて無くなりかけてるけど
今の生活は変えられないんだよね
やめた方がいいって否定されるけど
自分が私の立場になった時どうなの!
こんな気持ちなったことないでしょ?
って否定してくる人を否定し返すから
そんな人と交わることはないし」

「「若くて、可愛いのに騙されて、、」
「可哀想に、、」ってよく言われるけど
騙されてもないし、可哀想でもないし、
余計なお世話なんだよね」

側から見たらそうかもしれないが
本人が良ければそれでいいのかもしれない

「親やおばあちゃんや地元の友達と
昔みたいな関係には一生戻れないけど
もうそれでいんだよね
今の生活は変えられなくて
もう戻れないところまで来てるからいいの」

彼女の大きな瞳から涙が流れていた
その表情はあまりにも綺麗でどこか輝いていた
彼女には不思議な魅力がある
人を惹きつける不思議な魅力

彼女の担当は彼女のお金だけを思って
彼女を必要としているわけでないと思った

そう思えるぐらい
彼女は可愛くて、本当に魅力的なのだ


周りは彼女のことを思って
「辞めろ」「騙されてる」「可哀想」
彼女の言うように余計なお世話なのかもしれない
助けようとしている言葉が
余計彼女を苦しめているのかしれない

もう彼女は担当の言葉しか響かないのだ
それが「依存」のようにみえて
病気にみえるのかもしれないが

それが彼女の生き方なのだ


彼女は涙を拭き、大きく深呼吸し
何か覚悟を決めた顔をしていた


「好き」とかそんな
薄っぺらい気持ちで私は生きてないからね


その言葉が今の彼女の全てにみえた

それと同時にこの言葉の意味はなんなのか
彼女の本当の気持ちはなんなのか

彼女の大きな綺麗は少し汚れていて瞳の奥は
やはり、担当しか捉えてなかった

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ここまで彼女の話しを聞いてきたが
彼女の口から担当の名前や店名が出ることなく

なぜなのか聞くと
「名前出したことがきっかけで
迷惑かけたくないじゃん?」
「もしものこと考えて店での名前言わない」

出会った頃より強くなっていた彼女
人は数ヶ月でこんなにも変わる


「好き」とかそんな
薄っぺらい気持ちで私は生きてないからね

取材日の9月27日から時間が経ったが
この言葉の意味が未だにわからない

「好き」は薄っぺらい

彼女はどんな気持ちで生きているんだろう?

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Aちゃん

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