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「デリバリースーサイド2」〜作者の記録(9)桐野&玉地編〜

開幕まで数日と迫った「デリバリースーサイド2」について、今回は各キャラクターの深い掘り下げと、演じてくださるキャストさんに迫って記述してみる。(下のリンクよりお顔を見ながらご想像ください)

今回はカリスマ自己啓発セミナー講師、桐野進一郎と、イベント会社所長の玉地泰彦について。

キャスト紹介 →インタビュー映像&文章もぜひ

キャスト写真 →渡邊圭氏(モノガタリ)撮影のブロマイド

▶︎桐野進一郎:自己啓発セミナーのカリスマ講師。自殺した(と思われる)児玉珊里が担当していた講座を持っていた。

▶︎作者のイメージ:明朗快活で弁舌さわやかさの中に、胡散臭さやどこか信じられない感じがある。しかし人は妙に彼に引きつけられていく。

▶︎キャスト:松山コウさんについて



松山さんのお芝居は、黒木四葉役の五十嵐さんが出演された時代劇で初めて拝見した。
冷酷な刺客として活躍し、彼が出てくる場面では、すっと恐怖で空気が冷えたのが印象的だった。

シュッとして、軽やかに話す自己啓発系セミナー講師である桐野進一郎、というイメージだったが、オファーさせていただいて大正解だった。

講師ぶりがすごすぎて(ネタバレになるので詳述はさけますが)、桐野が出ている時に「他の出演者が笑いを堪える」という謎の試練が加わったりしている。

阪口さんに「松山さん魅力的すぎる。俺ブロマイド買いますよ」と言わしめたりしている。

「快活で口が達者であるゆえのさわやかな胡散臭さ」を本当によく表現してくださっている。

お芝居はもちろん、松山さんの素敵なブロマイドも、ぜひ会場にてじっくりご覧ください!


▶︎玉地泰彦:珊里の上司、イベント会社支店の所長。

▶︎作者のイメージ:それなりに出世もしたく役職も欲しい。基本、上からで結構高圧的だが、割と体面を気にする。日本の中間管理職に多いタイプかもしれません。

▶︎キャスト:ハズレKUJIさんについて

阪口さんの舞台を拝見したのは2015年。演目もなかなかに強烈なテーマだったが、その中でもアクの強い、インパクトある(鬼畜的な)役を演じておられた。

記憶に残る役者さんで、ご覧の通りの美形&長身なのだが、なぜか、気が狂ったような人物とか、特殊な役が多いという。

ご本名は阪口拓嗣(さかぐちたくじ)さんで、少し前までそのお名前で活動されていたのに、なぜ芸名を「ハズレKUJI」さんにされたかを伺った。
(それら詳細はこちらのインタビュー映像にて)

何か知らないけれど阪口さんが関わると「ハズレを引く」「不運なことが起こる」ことが多い、という由来だそう。

そういえば、阪口さんの所属団体「ボクらの罪団」の舞台を見に行った際、滅多に止まらない山手線がかなりの時間ストップし、結局途中から観劇することになった。ボイス録音の際、なぜか阪口さんの時だけ機材トラブルが発生した。他にも劇場に落雷があって停電したとか、色々なエピソードが…。

とはいえ、よく「晴れ男」「雨男」などというし、ゲンを担ぐ方もいらっしゃるかもしれない。「そんなことは全く非科学的でありえない」とは言わないが、基本的に根拠はないと思っている。

それに前回の「デリバリースーサイド」は、上演一ヶ月前に会場に行政指導が入って、あわや会場変更!?というアクシデントがあった。ちょっとやそっとのことでは驚かないので、存分にお力を発揮していただきたいと思う(もちろんいい方向に)。

今回は、一見威圧的に見えつつも、感情の振り幅が大きい役かもしれない。阪口さんはとても丁寧に役を構築してくださって、見応えのある玉地泰彦になっている。

阪口さんの演技、そして男前なブロマイドも、ぜひ会場でご覧になってください。

【公演情報】※指定席は間もなく完売です。

第2回 a-fiction m&h theater
「デリバリースーサイド2」
【日程】2019年1月29日(火)〜2月3日(日)全10公演
【会場】八幡山ワーサルシアター
京王線八幡山駅より徒歩30秒

[Introduction]
自殺者が増加した某国
法改正により新たなビジネスが生まれた
自殺の後始末を本人から請け負う専門業者
その名もデリバリースーサイド 通称DS〜ディーエス〜
[Story]
「私は自殺してません」
依頼人の自殺者が残した奇妙な書き置き
「過労死だ、会社に殺された」と兄がDSに援助を求めるが…
「デリバリースーサイド」シリーズ第2弾

2017年秋に第1回を上演して好評を頂いた
ミステリー 「デリバリースーサイド」
DSの経営者黒木と助手の伊田、吾妻と吉良の刑事コンビも再登場
新たな出演者と共に、シリーズ第2弾をお届けします
演出・脚本協力 赤星ユウ (レティクル東京座)
原作・脚本 菅原愛 (a-fiction)
【出演】
五十嵐啓輔(和奏AGENCY)、 中三川雄介(レティクル東京座)、
田邊俊喜、山本沙和(レティクル東京座)、 兎美心(REVE INNOVATION)、長野耕士、 音羽美可子、大橋篤、
松山コウ(劇団C2)、ハズレKUJI(阪口拓嗣:ボクらの罪団)、
エスムラルダ、森友樹(和奏AGENCY)、
城田さおり、えみかん(8割世界)、卯木祐矢(劇団わたあめ工場)

チケットはこちら
http://mh-theater.a-fiction.com/ticketschedule/


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