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運動部が炭酸飲料を禁止する理由

久野がいた高校のとある運動部では、炭酸飲料を飲むことを禁止されていました。

なんで、そこまで厳しくする?と部外者には不可解に思うほどで、つい昨日までその理由は『筋肉が溶ける』ことだとばかり思っていました。

ところが、自分の実体験と『解剖生理及び体育(川瀬元九郎 著)』を読んでいて、どうも筋肉硬直と精神疲労に関係してるのではないかと思い至った次第でして、今日はその話をしてみます。

筋肉疲労の原因
a.筋肉中の物質の消費
b.分解物質(疲労物質)である酸類の蓄積
・乳酸、・酸性りん酸カリウム等

疲労した筋肉は硬直(酸による作用。死後硬直も同じ)します。疲労した状態で平常時と同じ筋力を出そうとすれば、平常時よりも強い意思力を必要とし、精神疲労を助長します。

以前に、久野が20kg×10回を10セットという筋トレをしているとき、試しにゼロカロリーコーラを各セット間の2分30秒のインターバルの時に毎回ちびちび飲んでみたら、息が切れやすく、力が入りにくく、体がだるい感覚がすぐに出始めたことを記憶しています。

炭酸は肺や腸などから体内に取り込まれ、一説には栄養の吸収を助け、太りやすくすると言われています。炭酸は酸性(コーラはpH2程度)なので、筋肉も硬直するし、酸欠にもなることで精神疲労に繋がることも、この一例から体感できます。

また、久野がこの『久野保健室』を執筆するきっかけにもなった第一種衛生管理者試験の学習時に

酸欠は神経を疲労させる

という記述があり、その当時は精神疲労か中枢神経とかの疲労ことか区別がつかなかったのですが、今では体の動きが悪くなることによる精神疲労にも言及していたのだと考えています。

要するに、炭酸飲料を運動中に飲むと、筋肉が硬直して怪我の原因にも、精神疲労の原因にもなるので、極力排除しておきたいということだったのでしょう。

同じく、運動に良くないものにタバコがあります。タバコは吸うと酸欠になり、体力が落ちます。
しかし、腹式呼吸で深くタバコの煙を吸い込むと、肺の深部まで煙が入り咳が出やすいことを喫煙者は知ることができます。
空気が汚い場所では、息を肩で浅く吸うことで自衛する方法を体得できることもあって、擁護する人もいるかとは思います。

しかし、依存症が存在するために世の中から排除できないものもあるので、何でもかんでも自分の体で試してみるということは避けたいものですね。

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