見出し画像

ある看護師の理想の話

看護師5年目になりました。
急性期病棟で約4年半勤務し、現在は派遣看護師としてコロナ関連のコールセンターに勤務中です。

最近思っていることといえば、看護師らしい仕事はもうしないかな〜ということです。病棟や施設で働くことはもうないような気がします。まあ先のことはわかりませんが。

看護業界を出ようと思いました。とりあえず今のところ。
自分の家で働きたい。

というのも4年半急性期の病棟で働いてきて、業界の風潮とか、医療制度とか、なんやいろいろと思うところがあったからです。

これは私が勝手に考えていた理想の話です。
現実的に実現可能かとか、これをするには現実的にこういう段階が必要、とかは置いておいて好き勝手書くのでご了承願います。


看護業界について

①看護資格更新制

そりゃ賛否両論あるよなーとか思いますが笑
個人的には永久資格って怖いなと思うんですよね。

自分で勉強する人は年々ちゃんとアップデートするかと思いますが、そんな人ばかりではない。特に看護師業界って経験年数がモノを言う業界なので、キャリアのある人なら何言ってもいいみたいな風潮があるし、言われたことが間違ってても上の意見には従うものみたいな圧力もある。

だから極端やけど、言うたら、数ヶ月前の情報をもとに看護している人がいる一方、20年前の情報で看護している人もいるという状況。

しかもアップデートしてもしなくても評価制度も特にないから立場に影響しないという。キャリアを重ねるごとにその人の意欲に左右されて知識や技術にばらつきが出てくる状況。

これ医療現場的にどうなん?と思っていました。

ので更新制希望。どのように更新するかとかは具体的ではない、、、

②他者評価と評価の反映

一般企業に勤めている方に聞いたのですが、「人事評価は一緒に働いている同僚5人と直属の上司1人で行う」とのこと。当たり前やけど、その評価が給料とか昇任にも反映されてくる。

看護業界ってそれないんですよね。

さっきも言ったけど、頑張っても頑張らなくても立場が揺るがない。お局さんがコンプライアンス丸無視で人間とは思えない言動で新人がバタバタやめていってしまう現象、他者評価の制度があれば撲滅出来たりしないかな?とか思ったり。(安易すぎるが、、お局問題そんな簡単に解決したら苦労せんわ。てゆうかお局問題根深すぎん?)ちな私的定意義で「お局さん」は、「誰がどう考えても酷いことを言う人」です。年齢・キャリアは関係ありません。(結構抽象的ですが、、)

まあ部長とか上の人に評価自体無いものにされたら終わりなんですけど。あと、忖度あったら終わりなんですけど。あ〜これは根深い問題。先は長いですね。

評価の反映については本当に早く実装してくれんかなと思いますね。これはすぐできるのでは?頑張った人をちゃんと評価する、評価できる制度を!と思います。
まあ新しいこと取り入れるのに渋りがちですがねこの業界。(いちいちブツクサいってしまう、、笑)

③年功序列で昇任は無しで

年功序列とか本当に古いと思う。
メンバーとコミュニケーションがうまくいかない管理職とか、ある一部のスタッフとだけ仲悪い(それを隠さない)管理職とか、ミスを部下のせいにする管理職とか、病棟全体が把握できてない管理職とか。
この世の看護業界の管理職が全員そうだとは言いませんが、勤続年数が長いからといって、人には人乳酸菌なので向き不向きあると思うんですよね。

誰しもが管理職になれる人間ではない。4年半で3つの急性期病棟を経験してずっと思ってました。

④キャリアアップ制度をちゃんと

他者評価と評価の反映のことに通じると思うのですが、やはり具体的な目標がないと緩むしやる気もだんだん無くなる。キャリアアップできるのが遠すぎる。大体3年目になったらリーダーさせられるけど、リーダーも係長的な感じで昇任して給料も増えるとかならいいのに(なってたらすいません)。

⑤その人のペースで

もうあるあるなんですけど、「個別性捉えてその人に合った看護をしろ」と再三言われる割には看護師の方は個別性考慮されないという。同じように指導したとしても1回でできる人と、5回でできる人がいるのは当たり前かと思うんですが、それが全く受け入れられない(しかも先輩によって言ってること違うあるある、統一されてないあるある)。

そしてそういったことで追い詰められて一定数が病んでいくという構図は割とある話かと。

巷では不得意を伸ばすより、得意を伸ばした方が良いと言いますし。

確かに看護師という職業上、何かひとつだけ出来たらいいというわけではないのは、そうだと思います。できることだけやればいいと言いたいわけではなくて、不得意なとことはできるようになるまで試行錯誤して時間をかけてやる、とか、場合によって誰かがアシストして、みたいなことになれば良いですよね。とね、、

医療全体の制度について

この部分については勉強中・情報収集中なので大目に見てください。

①病院や施設を集約する

単純に病院の数減らしたらどうかなと思ってました。こんだけたくさんの病院や介護系施設や事業所があるけど、どこも人手不足。働く環境が良いとはいえず、改善する余裕もなく、人が辞めていき、結果人手不足という負のループ。
病院によっては人手が潤沢だったりで良い循環ができているとこをもあるかと思いますが、医療の現場においては国全体的にある程度均一であった方がいいのではと思ったり。

でも今の制度上開業しようと思えば開業できるようになっているらしいですね。今日もどこかで訪問STなどが生まれているのではないでしょうか。
開業されることは本当にすごいことやと思います。開業することって誰でもできることではありませんし、それだけ熱意や思いやりがあるのだと思います。
でも一方で、医療の財源の出口だけが増えるのもいかがなものかと思ったりします。それは国の制度の問題ですが。
この手の問題は医師会やら製薬会社やら政治が関わってるめんどくさい話なので一朝一夕にどうこうなる話ではないのは承知です、、

②医療費の使い道について

ここ最近情報収集している中でも、医療費は私が病棟時代疑問に思っていた高齢者の延命(CV挿入する、胃瘻増設する、人工呼吸器管理になる)などに対して使用されるところが大きいとのこと。

これについては色々とデリケートな話というか、言葉選びが難しいというか。

現段階で私がそこまでしっかり話せるレベルではないので、ここで留めますが、聞いた話によると、飲み残しの薬代だけで年間1兆円の試算らしいですね。すごい額です。

病棟で働いていても感じていたのですが、コスト面についてちゃんと理解して働いている看護師の人ってどれくらいいるのでしょうね。かく言う私も2年目くらいまで物品は永遠に出てくるものだと思ってました。

ちょっと話ズレるかもですが、マクロ的視点を持つことて大事やなと思いました。


終わり

好き勝手書きました。読んでくださった方はありがとうございます。
理想とか言いながら愚痴みたいになりました、、反省です。
これらのことがそう簡単に変えられるものではないことはわかります。色々めんどくさいことが根深くある気がするし。よくわからんけど!

若輩者ゆえの視野の狭さだったり、情報の甘さがあるのは重々承知しているつもりです。これからももっと視野を広く持って、勉強していきたいです。
この業界がもっと働きやすくなればとは思う。

事実こういったことを思っていたけど、なかなか発信できずにいました。
書こうと思ったのは、誰かのためにというかは、他でもない看護師として生きずらさを感じていた自分に向けて書いていっかと思ったからです。
記事にしたことは自分にとって大きい一歩だったと思います。


今現在医療現場頑張っておられる方、無理せず仕事をしてほしいです。私は病棟を辞めた身なので偉そうなこと言えませんが、、
本当にいろんな意味で過酷なところで働いていると思うので、自分を大事にしてほしいなと思います。

そんな感じです。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?