【詩】埋没

電車の席で、駅の階段で
スーパーの売り場で、横断信号で僕は埋没する。

円滑に流れる大衆の波を構成する部品として
顔もなき誰かに与えられた
機械仕掛けに動く自らの意思と体を見つめながら

感情は道具であり
現在は目的のためにあり
体は生産のためにある

今ここに居る意味を教えて
模範的な先生

予定調和を壊してしまいたいと思っていた。
思っている。思っていた。

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