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地方でメディアコンテンツを教え・学ぶ

まつもとあつしです。COMEMOマガジンへの投稿は初めてになると思います。改めてこちらでもよろしくお願いいたします。コンテンツビジネスについて10年くらい取材したり、コラムを書いてきましたが、この4月から新潟県の大学で先生もすることになりました。(→こんな感じで東京と行ったり来たりでこれまでの活動も続けます)

これまでも、法政大学や専修大学で非常勤としてメディアやコンテンツについて講義をしてきましたが、大学の運営に携わりながらというのは初めての経験なので、毎日が驚きの連続です。常勤の先生ってこんなに大変だったんですね……。

さてメディアやコンテンツがここ10年余りで急速にデジタル化・ネットワーク化したことが、私たちの生活や社会を大きく変えている、というのが私の取材や研究の根幹にあるテーマなのですが、やはり都市部と地方ではその度合い、あるいは色合いが異なっています。象徴的なのが、大学のそばには大きなTSUTAYAがあり、ホームセンターチェーンのコメリグループが経営する「大型書店」があることでしょう。

駐車場には車が頻繁に出入りし、学生たちもよく運んでいるそうです。授業で「家にテレビがある人?」「毎日テレビを見る人」と尋ねると8割以上の手が挙がります。データや報道などでは知っていても、こんなに違うものかとやはり驚かされるのです。「若者のテレビ離れ」「町の本屋さんが消える」「レンタルビデオ店の廃業相次ぐ」といった東京から見える景色とはまるで異なる日常がここにはあります。

一方で、これもよく知られているようにアニメの放送本数は限られており、ニュースも(関東圏と共通の編成も多いとはいえ)ローカルニュースにかなりの時間が割かれています。私の専門外なのでこの問題については語るつもりはありませんが、NGT48を卒業することになった山口真帆さんの挨拶はほぼNHK新潟ではフル尺で流れ、QRコードでその全文へのリンクが紹介される力の入れようでした。(検索するとNHK新潟の映像が色々と出てきますので、関心ある方はそちらで)

アニメなどのメディアコンテンツと地域との関係もクローズアップされる中、このようにメディア・コンテンツ環境が大きく異なる場所で、学生や地域の方々と直接お話ししながら、研究ができるというのは貴重な機会です。まさに教えることは学ぶことを地で行く日々ですが、COMEMOマガジンでも色々と書いて行こうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。



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