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【MIL】日本人選手に滅法弱いブルワーズ

ブルワーズ担当のあなんです。


ブルワーズは明後日(7/4)からカブスとの4連戦が始まります。同地区対決ということで負けられないシリーズですが、悩みの種がひとつ。


鈴木誠也との相性が最悪


鈴木は去年ブルワーズ戦に15試合出場し、打率.333、4HR 14打点。彼はとんでもないブルワーズキラーなのです。


鈴木誠也が初めてブルワーズと対戦したのは去年の開幕戦シリーズ。そう、彼のデビュー戦の相手はブルワーズでした。


日本のファンが注目する中、鈴木は開幕戦で前年のサイ・ヤング賞Burnesから初安打を放つと、第2戦にWoodruffからタイムリーヒットを放ち初打点を記録。さらに翌日Peraltaからメジャー初HRとなる先制3ラン。鮮烈なデビューを飾りました。

その後左薬指の怪我で離脱。しかし復帰後の7月、今度は守護神HaderからランニングHR。翌日はAlexanderから難しい内角のシンカーをレフトポール際に運びました。


こちらが対ブルワーズ戦の成績。

15試合 61打席
AVG .333 / OBP .459 / SLG .688 / OPS1.147
4HR 14打点 9三振 11四球

わけがわからない。
なんでこんなに打ってるのか。


ちなみに同地区3チームとの比較がこちら。

6/28時点

そしてカブスの同僚との比較。

2022年の対MIL戦の成績

いずれも突出した成績を収めています。去年、対カブス戦の勝敗は9勝10敗。彼さえいなければ間違いなく勝ち越していたでしょう。1.5ゲーム差でPSを逃したため、ここで貯金を作っていればわからなかったかと思うと彼が憎たらしい(八つ当たり)。


今年もカブスとは開幕戦シリーズ(3/29〜)で対戦しましたが、当時鈴木は怪我で欠場したため明後日からが今季初対戦となります。いやぁ怖すぎる。頼むから打たないで。レッズとの地区優勝争いの邪魔をしないで()。鈴木は直近15試合で打率.217、OPS.562とあまり波に乗れていません。そのまま冷凍したまま次の会場ニューヨークに送りたいところ。しかし、得意な相手にはそれまでの調子など関係ないのがキラーです。


ちなみに、カブスとの4連戦が始まる7/4(火)から4日間はMLB.TV Free Game of the Dayとして無料で現地中継を観れます(オール平日)。


初戦と第4戦は日本時間3:10開始ですが、第2戦は5:10、第3戦は9:10開始です。お時間のある方は、鈴木誠也がブルワーズキラーを発揮するかどうかに注目してカブス戦を観ていただけたらと思います。



~番外編~

せっかくなので他の日本人選手との相性も調べてみました。すでにタイトルでネタバレしていますが、打たれ・抑えられています。


○ 千賀滉大 (メッツ)

6/29のメッツ戦で対戦。ブルワーズ打線は初回こそ千賀を攻め立て2点を先制しますが、2回以降は沈黙。5回2失点8奪三振に封じ込まれました。


○ 大谷翔平 (エンゼルス)

エンゼルスとは長らく対戦がなく、今年の4/29~5/1の3連戦は実に4年ぶりのシリーズでした。

大谷は3戦ともDHで出場し13打席5安打。3戦目はコリン・レイから特大のソロHRを放っています。勝敗こそ2勝1敗でブルワーズが勝ち越しましたが、大谷が先発登板していたら負け越していたでしょう。


○ 吉田正尚 (レッドソックス)

3試合 13打席
AVG.417 / OBP.385 / SLG1.000 / OPS1.385
2HR 7打点 0四球 4三振

4/21~23の3連戦で吉田はスタメン出場しました。特筆すべきは第3戦。同点の8回表にBushから今季2号のソロHRで勝ち越すと、一巡した次の打席でWBCパナマ代表のGuerraから第3号のグランドスラム。ブルワーズファンの心をへし折りました。

ちなみにMILとの3連戦を迎えるまで吉田は14試合でスラッシュライン.189/.317/.264(打率/出塁率/長打率)。しかしこのシリーズを境にヒットを量産し、5月は.354/.410/.552。ブルワーズが吉田を覚醒させたといっても過言ではありません。


○ 藤浪晋太郎 (アスレチックス)

藤浪は6/10~12の3連戦の2戦目と3戦目にリリーフ登板しました。
2戦目は同点の9回裏に登板。最速101mphのフォーシームでMIL打線を無失点に抑えると、直後に味方が決勝点を奪い3勝目を挙げました。翌日は2点リードの8回裏に登板。1アウト後2つの四球を与えて降板するも代わったリリーフが後続を抑えています。

藤浪はリリーフ転向後15イニング17失点でしたが、ブルワーズ戦以降は4試合で1失点(リリーフのみ)。またひとりブルワーズが日本人選手を育てました。


○ 菊池雄星 (マリナーズ~ブルージェイズ)

23年:5回1失点 被安打3 1HR 4奪三振 5四球
22年:2回5失点(自責2) 被安打6 2HR 5奪三振 1四球

マリナーズ時代は一度も対戦せず。去年の対戦では初回から攻め立て2回でKO。しかし今年は一転して封じ込められ、キャリア通算100勝&MLB通算500奪三振達成を許しました。


○ 前田健太 (ドジャース~ツインズ)

8試合 3勝2敗 防御率2.54 
被打率.186 被OPS.554

ブルワーズとは8試合すべて先発として対戦しています。相性は悪く、通算防御率は5試合以上先発で対戦した11球団中2番目に低いです。2020年8月にはノーヒットノーランまであと一歩のとこまで追い込まれました。


○ ダルビッシュ有(レンジャーズ~ドジャース~カブス~パドレス)

9試合 2勝4敗 防御率2.09 
被打率.180 被OPS.523

通算防御率2.09は9試合以上対戦したチームの中で最も低く、相性は最悪。それでもブルワーズが勝ち星に恵まれているのは投手陣の頑張りが光っています。今年は4月に対戦し7回4安打1失点に抑えられるも、 ブルワーズ投手陣がパドレス打線を無得点に抑え1-0で勝利、ダルビッシュに土をつけました。ちなみに昨年のダルビッシュ戦も2-1で勝利しています。



いかがでしたか。日本人現役メジャーリーガーにはいずれもしてやられています。ここまでカモにされているチームはそうそうないと思います。特に打者に関しては、球界随一の投手力を誇るブルワーズを打ち込んでいますから素晴らしいとしか言いようがありません。


皆さんも応援している球団と日本人選手の相性を調べてみてはいかがでしょうか。


参考資料


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