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アラ還原付日記(仮)episode 021 買い出しツーリングと請け出しツーリング ~納車252日

2020年5月31日(日)
5月は半分以上籠城したな。2日連続も6回。けど3日連続はなかなかできないもんだ。

初の軽自動車税!

緊急事態宣言下のゴールデンウィークは、公園も公共駐車場もコンビニのトイレも閉鎖。
というような話を、主としてネット上でしばしば見聞きした。
そういうところもあったのかな。なるべく籠城していたので、広い世の中のことはわからないけど。うちのほうでは、たまに買い出しに出る時、近所の公園に通りかかると、駐車場は車でいっぱいだった。
スーパーは相変わらず激混み。自転車やバイクが駐輪場から通路にまであふれて駐められなかったお店もある。
こりゃーコロナなんて永久に終息せんわ。そう思い始めたのはこのゴールデンウィーク期間中だった気がする。

スマホには我らが神奈川県知事から「GWはがまんのウイークです」という緊急メッセージが届いた。
「G(がまんの)W(ウイーク)」という高度な洒落のようだった。このような未曾有の事態においては、自治体首長の知性とリーダーシップも重要だ。

そんなゴールデンウィークが明けてまもなく、初めての軽自動車税納税通知書が届いた。

地方税法第443条の規定により、原動機付自転車、小型特殊自動車お呼び二輪の小型自動車に対して、4月1日現在の所有者に課税されるそうである。
じゃあ、去年の9月にミドリを所有した私が、半年乗ってみたけどこりゃ無理だと思って3月くらいで手放していたら、この通知書は届かなかったということか。がんばったご褒美に晴れて納税者となれた気分だ。
さっそく払いに行かなくては。納税義務を果たすことは不要不急ではないものな。行くぞミドリ。

コンビニは大行列だった。同じような用紙を手に順番を待っている人が何人もいた。
「税金の支払はしょうがないよなー」と、しばしの息抜きを求めて出てきた人も決して私だけではなかったと思う。

何でもツーリング

息抜きといえばもうひとつ。
ネット注文した品物の受取場所に、Amazon Hubやヤマト運輸の宅配便ロッカーを指定して、ミドリで請け出しに行く、というのが娯楽になったのも、このゴールデンウィーク明けだった。

緊急事態宣言のもと、新学期開始のめどが立たなかった息子の大学で、ようやくリモート授業が始まったため、なるべく不意のピンポンが鳴らないように、というのもあったけれど。
何といってもミドリに乗る機会が1つ増えるのが嬉しい。

ロッカー受取なら、誰ともまったく接することなく、バーコードをかざすか認証番号を入力するだけで荷物を請け出せる。
ロッカーの多くは建物の外に設置されているので、人混みに入っていく必要もない。
ロッカーは、近くじゃなくていい。むしろ遠めのほうがいい。行ったことのないところならなおいい。いくら外出自粛とはいえ、こんな請け出しツーリングを楽しむくらい罪は軽いと思う。

ただ、ステイホームを余儀なくされる中、ネットショッピングの利用が激増したため、配送の方が大変なご苦労をされているという話も耳にする。
請け出しツーリングのために何でもかんでもネット注文、なんてことはできない。

しかし、何でもかんでも「**ツーリング」と名づけてしまえば楽しい。

買い出しはもちろん「買い出しツーリング」だ。自転車ではとても往復できない急坂の下のスーパーに行ってみたり、隣町の大型スーパーに足をのばして割安のお米を買ってきたり。

「発券ツーリング」というのもやった。
ようやく押さえたのに延期が決定してしまった、東京03単独公演(6月・神奈川)のチケットだ。秋に予定されている振替公演にそのまま使えるとのことなので、さっそくコンビニにミドリを走らせ発券してもらうことにした。

コンビニは、近くじゃなくていい。むしろ遠めのほうがいい。行ったことのないところならなおいい。

思えばチケットの抽選申込をしたのは2月半ば。コロナの足音はひたひたと近づいていたが、まだ各種イベントも普通に行われていた。
それが半月後、当選通知が来た頃には、イベントどころか全国の小中学校、高校に臨時休校要請。マスクに続きトイレットペーパー争奪戦と、半月前がもう遠い過去のような世界に。
いくら何でも6月の公演にまで影響はあるまいと思っていたが、さらに半月後の3月半ばにはそれも怪しくなってきて、発券の時期には延期が決まっていたという次第。
せめて発券ツーリングくらい楽しまなくては生きる希望を取り戻せませんわ。

町に車が戻り始める

そんなこんなの日々、1軒だけ、奇跡的に開いている本屋さんがあった。
隣町のイオンに入っている書店だ。Twitter情報で偶然知った。この状況下、時間短縮で営業してくれていたらしい。さっそく「本屋さんツーリング」に走る。

嬉しすぎて、あの本が欲しい、なんて具体的目当ては思いつかなかった。時節柄、長居してとっかえひっかえ立ち読みというわけにもいかない。
そうだ、息子が毎号買っているテレビ雑誌。コンビニでも置いてるとこと置いてないとこがあって、買いそびれがちなやつ。あれを買おう。
そう思ってテレビ雑誌の棚を探した。
が。ない。ここがそうなのでは、と思われる棚はあるが、すっからかんなのだ。

えぇー。みんな籠城を強いられてるから? だからテレビ雑誌が飛ぶように売れる??

ことほどさように過酷だった緊急事態宣言も、5月半ばには39県で解除。
最後に残った首都圏1都3県と北海道も25日には解除となった。
その週末には明らかに車が増えた。何だかんだいっても今までは空いてたんだ。
空いてる道で大過なく乗れたからって、運転が上達したわけではないので要注意。と、自分に言い聞かせる籠城明けであった。

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