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カーフキックが流行。その方法と対策論。

ここ2−3年でMMAで流行している技である「カーフキック」。
MMAだけだと思っていたら、先日のシュートボクシング後楽園大会で海人選手がカーフキックでダメージを与えて、ノックアウト勝ち。MMAだけではなく、打撃競技でもカーフキックを操る選手が出たことで、カーフキックは一般的な技術として浸透してきたのだと感じました。

国内だと和田竜光選手やクレイジービーの高橋選手がカーフキックを得意にしていて、高橋選手はカーフキックで相手の足を折ったことがあるほどです。ただ特別な選手が使いこなすのではなく、最近は練習でも多くの選手が使用しているので、選手の中ではポピュラーな技になっています。

カーフキックについて考えると同時にカーフキックの攻防について書いていきます。

カーフキックはなぜ流行したのか。

カーフキックの流行については「ボクシングキック」の影響があると考えています。このボクシングキックの流れはパンチ+ローキックのスタイルでK−1スタイルとも評されるスタイルです。

パンチの評価が高く、蹴りの評価を明らかなダメージが出ない限りつけない判定基準がメインになったことによって、ミドルキックを蹴る選手は減ったし、ミドルをカットする選手は少なくなり、ミドルを手で受けてパンチを返すのが主流になりました。ローキックも同じく、カットせずに受けてパンチで返す選手は多いです。

MMAではテイクダウンがあるので余計にカットする選手も減り、ミドルキックを蹴る選手も掴まれるのを嫌うために減っていきます。ローキックもカットするよりも受けて返したり、テイクダウンで切り返すことを狙っていく選手が増えるのでカットの技術が衰退しているように思います。

カットしないのであれば、テイクダウンされるリスクない場所を蹴ろう。

カットしないのであれば、テイクダウンを合わせられるリスクの少ない場所を蹴ろうとなるのは自然の流れです。低ければ低いほどにテイクダウンを合わせられた時にディフェンスできる可能性が上がるので、相手のふくらはぎを強く蹴ろうとなったのがカーフキックの誕生の流れなのだと見ています。

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