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朝倉堀口戦の展望と予想。さてどうなるやら。。噂も込みね。

[RIZIN MMAルール : 5分 3R(61.0kg)※肘あり]
堀口恭司 vs. 朝倉海

RIZINの年末大会の軸として早々に発表したバンタム級チャンピオンシップの堀口朝倉戦。8月に名古屋大会で堀口選手が敗戦を喫したことで一気に年末の軸となったカードです。年末大会のカードは毎回遅れるし、2ヶ月前で発表がなくとも驚かないのですが、今回は10月の時点でトーナメント決勝も含めてですが、3試合を発表しています。

3カードとも格闘技色の強いカードであり、年末大会にしてはパンチが弱いカードではあるのですが、このカードを出すことでRIZINの格闘技団体としての質が担保されると思うし、このカードがあるからこそ飛び道具も効いてくるし、堂々と度肝を抜いた破天荒カードを出せると思うので、榊原社長には期待しかないです。

RIZINファンドの設立も何かの仕掛けの資金の一つなのではないかと思うことができたら、これはこれでワクワクしてきます。まあネガティブにというか、普通に考えて大丈夫かって思う気持ちもあるのですが、前を向きたいし、臭いものには蓋をしたいじゃないですか。それで解決をしないのは重々理解していたとしても…。

再戦がどう作用するのか。

選手心理としては再戦を嫌がる選手と好む選手と別れます。
僕個人で言えば再戦をすることは多いけれども、再戦はそこまで歓迎していないし、今まで再戦してきた選手が多いので、再戦というよりも新しい相手と向き合うと考えるようにしています。そのときの相手はその瞬間にしかいないと思えば、それは再戦ではなく、初戦になると思うのです。実際に感触が変わることも多いし、MMAの場合は選択肢も多く、戦略次第でゲームが変わることが多いので、試合ごとに試合が変わる可能性が高いこともあります。

今回の再戦に関して印象深いのが両選手ともに再戦を歓迎していたように思えるのです。それは両者の状況を考えれば納得できるはずなので両者の状況を説明していきましょう。

堀口選手側の状況を僕が勝手に推測しますと、堀口選手はRIZIN、ベラトールの両団体のタイトルを獲得して世界的な評価を手にしていました。ボクシングの井上尚弥選手がWBSSで勝利したことは記憶に新しいのですが、まさに井上尚弥選手に並ぶような日本MMAの偉業を達成していました。

試合スパン的にも短い中で名古屋大会に参戦して朝倉選手に敗戦。本人的にもコンディションやメンタルが100%の状況ではなかったとの思いもあるかもしれないし、失ったものが大きいので再戦して、すぐに取り返したいと思うのは理解できる心境です。ベルトをかけての再戦はチャンピオンとしての強みだし、それを活かさない手はないでしょう。

朝倉選手側の状況を僕が勝手に推測します。朝倉選手としては前回も今回もリスクが全くないのです。失うものが何もないからとるだけなのです。この強みはあると思っていて、今回はベルトがかかっているわけですし、ここで堀口選手を下せば、海外の評価もさらに上がるわけで、勝負しない理由が見当たらないのです。年末大会のメインに入れば国内での露出も強いわけで、ここは一生分の貯金を蓄えに行くと思ってもいいと思うし、その後も運用できる一生分の信用貯金が生まれるでしょう。実はRIZINの強みはファイトマネー以上の国内での知名度だったり、信用が生まれることだと思うのです。彼はそこを理解しているファイターだと思うし、優秀です。

上に書いたように両者ともに再戦を求める状況なので、このカード決定に関しては主催者も苦労しなかったのではないでしょうか。それもあって10月大会の後にスムーズにリング上で決定したのではないかと思っています。

さて二人の試合を戦績から読み解いてみましょう。

戦績から二人のファイターを読み解く。

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