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選手の可能性を最大限に使ってあげられる指導者が1流。こんなことを真夏に練習して感じたよって話。

静岡帰省中です。

特にやることもなく、母校の柔道部の練習に行き、高校生を寝技でやっつけて、迷惑な先輩をやっております。中高生はめんどくさそうな顔一つせずに、丁寧に過剰に挨拶をしてくれます。あの体育会系の声のでかい独特の挨拶って苦手です。威嚇すんなよ。

寝技の技術は基本の細かいところが大切だと思っています。

基本動作の重要性。基本技術の集合体が最先端の技術。

一人でやるエビなどの基本運動や手の握り方に脇のすくい方と基本の精度がどれだけ高いかで完成度も将来性も上がってきます。基本というか理念や仕組みをどれだけ学んで考えているかが大事になってくるのでしょう。

僕もこれを誰かに習ったわけではなくて、競技生活を送る中で本を読んだり、実践の中で試行錯誤したり、様々な選手の様々な技術を感じて盗んで、自分のものにしてきました。小学生から基本的には自分でやってきて、誰かに教えてもらった経験がないのです。跳び十字だってケンドーカシンを見て始めたのだから。

教える力のある人がいない。それってどうなのよ。

今の選手は寝技を知らないとか、淡白だ!と指導者は言うのだけれどもそれってどうなのよと。お前らの指導力不足だし、勉強不足だし、自分たちの力不足を自分で言ったらおしまいだろうに。ただ指導力不足なだけではない部分も当然あって、それは勝たせたなければいけないのが原因だと思うのだ。

手っ取り早く勝つには。

中学3年間、高校3年間で成績を出させることを考えると投げ技重視になるし、寝技はパターン練習に特化するだろうし、勝利を第一優先に考えるので、目先の利益に行ってしまう。柔術で子供がベリンボロをやってるようなのと同じ類の話でして、格闘技として大切なのはパスガードして抑えてサブミッションだろうに。

選手の可能性を最大限に使ってあげられる指導者が1流。

高校野球で選手が潰れていく話と同じで、指導者とは勝たせる指導者が優秀なのではなくて、選手の将来を考えて、選手の可能性を最大限に使ってあげられる指導者が優秀な指導者だと思うのだ。目先の利益を優先する指導者は自分の名誉がほしいのであって、選手を育てる指導者ではないと思っています。

選手も関係者も目先の利益ではなく、長期視点を持ってやっていくことが大切だ。

青木真也が教えるジュニア構想。

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