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「証言!『DREAM』⑤『ライト級GP、全員涙の表彰式』」

青木真也は本当に空気を読んでいないのか? 
「証言!『DREAM』⑤『ライト級GP、全員涙の表彰式』」

 2016年、著書『空気を読んではいけない』(幻冬舎)を上梓した“バカサバイバー”青木真也。するとAmazonの売り上げランキングでもまさかの上位に食い込み、発売からわずかの期間で一気に2万部の増刷に至ったという。出版不況、格闘技は売れないと言われる中、なぜそんな奇跡のようなことが起こったのか。
 さらに昨年末、青木真也はBASEにてオンラインショップ「青木真也商店」を開店させた(『技術DVD 青木真也 足関節の精髄』も大好評発売中!)。これで昨年末に開設したオンラインサロン(現在移行中)に続き、ネット上での新規事業がスタートしたことになる。
 そんな“バカサバイバー”が、いつだったか、かつて自身が主戦場としていた『DREAM』について振り返りたいと提案してきた。『DREAM』といえば、2008年3月から2012年大晦日まで開催された総合格闘技のイベントだが、ここに関わった関係者やファイターを含めた流れが現在にも息づいている。そう考得るとこれを再考することで、今後の格闘技界の行く末が見えてくると考えるのは、実はかなりの確率で的を射ている気がする。
 ということで、早速、“バカサバイバー”と接触を図り、『DREAM』をひとつずつ検証して行くことに。
 果たして『DREAM』という夢の舞台から、改めて“夢”は導き出されるのか?
 そして、“バカサバイバー”は本当に空気を読んでいないのか――。(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

◉『DREAM5』(2008年7月21日、大阪城ホール)試合結果

第1試合 特別ルール 5分2R

中村大介 vs. アンディ・オロゴン ×
1R 3:41 腕ひしぎ十字固め
第2試合 ライト級グランプリ 準決勝 1R10分、2R5分

青木真也 vs.

宇野薫 ×
2R終了 判定3-0
※青木がライト級グランプリ決勝進出。
第3試合 ライト級グランプリ 準決勝 1R10分、2R5分

エディ・アルバレス vs.

川尻達也 ×
1R 7:35 TKO(レフェリーストップ:パウンド)
※アルバレスのドクターストップによりリザーバーのハンセンがライト級グランプリ決勝進出。
第4試合 ライト級グランプリ リザーブマッチ 1R10分、2R5分

ヨアキム・ハンセン vs.

ブラックマンバ ×
1R 2:33 腕ひしぎ十字固め
第5試合 フェザー級ワンマッチ(63kg契約) 1R10分、2R5分

ジョセフ・ベナビデス vs.

KODO ×
1R 2:42 フロントチョーク
第6試合 ウェルター級ワンマッチ 1R10分、2R5分

弘中邦佳 vs.

宮澤元樹 ×
1R 8:57 TKO(ドクターストップ:左瞼カット)
第7試合 フェザー級ワンマッチ(64kg契約) 1R10分、2R5分

所英男 vs.

山崎剛 ×
2R終了 判定3-0
第8試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分、2R5分

秋山成勲 vs.

柴田勝頼 ×
1R 6:34 袖車絞め
第9試合 ヘビー級ワンマッチ 1R10分、2R5分

アリスター・オーフレイム vs.

マーク・ハント ×
1R 1:11 V1アームロック
第10試合 ライト級グランプリ 決勝 1R10分、2R5分

ヨアキム・ハンセン vs.

青木真也 ×
1R 4:19 TKO(レフェリーストップ:パウンド)
※ハンセンがライト級グランプリ優勝。

以下、今回の記事の一部を紹介

▪︎あの世からのアドバイス
▪︎試合にならなかった決勝戦
▪︎ライト級GP、全員涙の表彰式
▪︎秋山成勲に触る
▪︎グランプリ翌々日のカレー

▪︎あの世からのアドバイス

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