証言!『DREAM』② “バカサバイバー”、生涯初の大バッシングに遭う!

青木真也は本当に空気を読んでいないのか? 
「証言!『DREAM』② “バカサバイバー”、生涯初の大バッシングに遭う!」

 2016年、著書『空気を読んではいけない』(幻冬舎)を上梓した“バカサバイバー”青木真也。するとAmazonの売り上げランキングでもまさかの上位に食い込み、発売からわずかの期間で一気に2万部の増刷に至ったという。出版不況、格闘技は売れないと言われる中、なぜそんな奇跡のようなことが起こったのか。
 さらに昨年末、青木真也はBASEにてオンラインショップ「青木真也商店」を開店させた(『技術DVD 青木真也 足関節の精髄』も大好評発売中!)。これで昨年末に開設したオンラインサロンに続き、ネット上での新規事業がスタートしたことになる。
 そんな“バカサバイバー”が、いつだったか、かつて自身が主戦場としていた『DREAM』について振り返りたいと提案してきた。『DREAM』といえば、2008年3月から2012年大晦日まで開催された総合格闘技のイベントだが、ここに関わった関係者やファイターを含めた流れが現在にも息づいている。そう考得るとこれを再考することで、今後の格闘技界の行く末が見えてくると考えるのは、実はかなりの確率で的を射ている気がする。
 ということで、早速、“バカサバイバー”と接触を図り、『DREAM』をひとつずつ検証して行くことに。
 果たして『DREAM』という夢の舞台から、改めて“夢”は導き出されるのか?
 そして、“バカサバイバー”は本当に空気を読んでいないのか――。(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

◉『DREAM1』(2008年3月15日、さいたまスーパーアリーナ)試合結果
第1試合 無差別級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○ ミノワマン vs. イ・グァンボム ×
1R 1:25 膝十字固め
第2試合 ウェルター級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○ 桜井"マッハ"速人 vs. 門馬秀貴 ×
1R 4:12 TKO(レフェリーストップ:左フック→パウンド)
第3試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
○ ヨアキム・ハンセン vs. 朴光哲 ×
2R終了 判定3-0
※ハンセンがライト級グランプリ2回戦進出。
第4試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
○ ルイス・ブスカペ vs. 宮田和幸 ×
1R 7:37 チョークスリーパー
※ブスカペがライト級グランプリ2回戦進出。
第5試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
○ 永田克彦 vs. アルトゥール・ウマハノフ ×
2R終了 判定3-0
※永田がライト級グランプリ2回戦進出。
第6試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
○ 石田光洋 vs. チョン・ブギョン ×
2R終了 判定3-0
※石田がライト級グランプリ2回戦進出。
第7試合 ヘビー級ワンマッチ 1R10分・2R5分
○ ミルコ・クロコップ vs. 水野竜也 ×
1R 0:56 TKO(レフェリーストップ:パウンド)
第8試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
○ エディ・アルバレス vs. アンドレ・ジダ ×
1R 6:47 TKO(レフェリーストップ:マウントパンチ)
※アルバレスがライト級グランプリ2回戦進出。
第9試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
○ 川尻達也 vs. ブラックマンバ ×
2R終了 判定3-0
※川尻がライト級グランプリ2回戦進出。
第10試合 ライト級グランプリ 1回戦 1R10分・2R5分
- J.Z.カルバン vs. 青木真也 -
1R 3:46 ノーコンテスト(偶発的な反則)
※カルバンが放った肘打ちが青木の後頭部に当たり、青木が続行不能となったため。

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