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皆が打撃に走るから組み技を独占させていただきますって話とMMAのバックチョークについて。

11月10日は御殿場のSUBMIT MMAで特別クラス。

毎回のことになりつつあるのですが、帰りの御殿場新宿間のバスは渋滞でしっかりと遅れます。毎回なので、遅れるものだと認識して乗っていることもあって、ストレスはそこまでないです。気の持ちようは大切だなあと改めて思います。

車中の時間を有効活用するためにも我らがabemaTVでパンクラスを視聴しておりました。練習していた選手もいるし、知っている選手もいるのですが、応援というわけでもなく、今の流れを確認する意味での視聴です。

打撃よりのMMAなのか。

解説の大沢ケンジさんがしきりに打撃が大事だと仰っていて、氏の仰る「MMAはキックボクシングに組み技がついたもの」的な発想も十分に理解できるし、解説として、ある程度広範囲に伝える上ではいい表現だと思って聞いておりました。

判定の基準が打撃よりになりつつあることは僕も同意するのだけれども、そこで自分のスタイルを変えてまでグランドで殴る必要はないと思うのですよね。自分のスタイルを変えたら、それは信念を折り曲げたことだし、それがいい結果に繋がるとは僕は思えないのです。

全局面でやっつければいいんでしょ。

小難しいこと言わずにやっつければいいのです。これは僕が参考にしたスタイルなのですが、シャオリンがMMAに出てきたときにレスリングで上をとって組み技だけでなく、全局面で圧倒する組み技を見せたのです。自分が加点されるように動くし、相手に加点されるポイントを極力排除するスタイルです。

その発想があるから常にコントロールして、殴って、極めてのスタイルを追求しています。そもそも殴るためにはポジションを取らなければいけないわけですから、組み技の有効性が結果的に証明されるはずです。組み技ができなければグランドでも殴れないのです。

皆が打撃に走るから組み技を独占させて頂きます。

打撃による傾向が顕著に出ているので、組み技の粗さが目立ちます。
昨日の大会を見ていても組み技が粗いなあと感じるし、組みがしっかりしていればもっと楽だし、テイクダウンして取っちゃえばいいじゃんとさえ思えるレベルです。

これは逆張りの発想だけれども打撃がレッドオーシャンになっているので、人が減った組み技で勝負するのはアリだと思います。だって皆粗いのだから、少しやればそれなりの効果を発揮するはずです。

そこで精度の高い組み技をできるかどうか。

組み技に関しては多くの選手がテクニックの大まかなところは理解していると思うし、これほどまでに情報化社会になったら、検索する腕と時間があればそれなりに知識を蓄えることはできます。

大まかにできることと精度が高いかどうかは全くの別物となります。
良いレストランはちょっとした気配りがあるレストランだと思うし、いいホテルも同じくで、格闘技の技術も同じくです。レストランで化粧室に置いてあったアメニティーがちょっとしたメーカーだったり、気遣いがある物が置いてあったりで変わるし、服だったらここにポケットがあるかどうかで変わってくると思うのです。

細かいところの差が別物になるのであって、格闘技で言えば手の握り方や体重のかけ方になります。僕は手の握り方や重心のおき位置に気を使うし、選手の技術を見るときもどこを握っているのかを気にして見ていたりします。

僕の技術は誰もが知っている技術だし、知らない技術を使っているわけではないのですが、それでも効果を発揮するのは技術に関して妥協せずに細部まで考えてやり込んでいるからです。どこまで考えてやり込めるかがポイントだし、ちょっと見てわかった気になってんじゃないよって話だとも思います。

それぞれの思いはここら辺にして。

MMAのチョークはパームチョークなのではないか。

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