『RIZIN16』翌日、“バカサバイバー”を直撃! 「浅倉カンナの敗退は『女子格闘技』の敗退!」

 去る6月2日、神戸ワールド記念ホールにて開催された『RIZIN16』。令和初の『RIZIN』となった大会は、那須川天心をメインに据え、浜崎朱加のタイトルマッチ、浅倉カンナ×山本美憂の3試合を中心にフジテレビにて生中継された。これを受けて“バカサバイバー”を直撃すると、いつも以上にブレのない青木節が炸裂した!(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

・「山本美憂がここで勝ってどうする?」
・「格闘技」に関わることの気概とは?
・浜崎×山本のタイトルマッチが実現したら?
・「格闘技」の内側と外側

・「山本美憂がここで勝ってどうする?」

――“バカサバイバー”! 昨日は令和になって初の『RIZIN.16』(神戸ワールド記念ホール)がありましたよ。
青木 会場はどんな感じだったんですか?
――現地に行った方によると、会場は超満員だったようですね。
青木 それは良かった。
――視聴率も平均6.9%で、前回より1.1%上がったとか。
青木 それも明るい話じゃないですか。
――少しずつ、明るい話が増えて来てはいますね。“バカサバイバー”的にはどうだったんですか?
青木 正直に言うと、実はあんまり来てないんですよ。
――あ、それはどうして?
青木 大谷さん(聞き手)はどう思いました?
――実は今回は会場に行かずに、初めてゴールデンタイムの生中継をじっくり観てみたんですけど、3試合(那須川天心×マーティン・ブランコ、浜崎朱加×ジン・ユ・フレイ、浅倉カンナ×山本美憂)だけを中心に作っていて、総論で言えば凄く観やすかったですね。
青木 ふうーん。
――五輪じゃないけど、ああいう一般的なスポーツ競技の試合を観ているような感覚になってました。
青木 それってどうなんですかね?
――というと?
青木 例えば浅倉×山本にしても、山本がここで勝ってどうするんですか?
――えっ?
青木 『RIZIN』には今度、ハム・ソヒが出るんでしょ?
――現ROAD FC女子アトム級(-48kg)王者のハム・ソヒですね。
青木 そう。
――試合後の榊原信行CEOの話によると、「7月のさいたまで山本美憂とハム・ソヒで浜崎のタイトルへの挑戦者決定戦でもいい」と言っていたらしいですけどね。
青木 そうなのかー。だとすると、そこは『RIZIN』の腕の見せ所ですね。
――例えば、ハム・ソヒ戦を挟まずに、浜崎×山本を組むのもアリだと思いますけどね。
青木 どうなんですかね?
――イマイチですか?
青木 というか、その前に今回の浅倉×山本の結果を受けて、山本と浅倉、それにRENAを加えると、誰が強いのかわかりにくくなったじゃないですか。
――じゃんけんみたいになってますよね。
青木 まさにそうなんですけど、これで女子のレベルが決して高くないってことが改めて証明されたんだと思うんですよ。
――どういうことですか?
青木 そう思わない?
――ええ?
青木 それだけ、今回の浅倉の負けは女子格闘技全体にとって大きい話ですよ。

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