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なぜ堀口恭司は負けたのか? 朝倉海勝利の意味を“青木真也”がズバリ解説!

二冠王の堀口恭司がまさかの秒殺負け! 去る8月18日、ドルフィンズアリーナで開催された『RIZIN18』。6,281人(超満員札止め)の観衆が詰めかける中で行なわれた、注目の堀口恭司×朝倉海戦は衝撃に結末に! そこで一夜が明けた19日、“バカサバイバー”を直撃! 今やRIZIN評論家の第一人者と言ってもいい男があの場面を解説する。その分析力にさらなる衝撃を受けろ!(聞き手◉“Show”大谷泰顕)

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格闘技界に「革命」が起こった!?

――“バカサバイバー”! 凄いことが……。
青木 いやあ、大谷さん(聞き手)、「革命」が起こりましたよ!
――革命?
青木 そう、革命!
――どういうこと? 堀口恭司が朝倉海に負けたことですよね?
青木 そうですよ、まさにそれ。
――か、革命っていうと?
青木 だってそうでしょう。支配層が変わったってことだから。
――ちょ、ちょ、ちょっと待って。支配層って?
青木 支配層は支配層ですよ。支配している人間のこと(笑)。
――もう、わけがわからん。
青木 要は、今回の朝倉海の勝利って、「アウトサイダー(不良)」が「格闘家」をぶっ飛ばしたってことでしょ?
――そうそうそう。
青木 朝倉海のセコンドに、誰か有名な「格闘家」がいたわけじゃないのに、ですよ。それって、格闘技の世界の支配層が、「アスリート」じゃなく、「アウトサイダー(不良)」に変わったってことじゃないですか!
――ああ!
青木 今までは格闘技の世界って「格闘家」が支配していたわけでしょ?
――そこから違う層が出てきた!
青木 出てきたどころか、堀口に勝っちゃうんだから。
――なるほど!
青木 完全に「革命」ですよ、これは。革命!
――そういうことですね。ようやく追いつけた(笑)。
青木 ただ、それをわかってないヤツらがまだたくさんいる。
――どういうことですか?
青木 僕は今回、『GyaO』で観ていたんですけど。
――ああ、リアルタイムで。
青木 そう。
――ええ。
青木 そしたら朝倉海が勝った後に控室に帰ってきたら、「おめでとう」って声をかけて、握手したりしてさ。
――その場面が映っていたと。
青木 バカでしょ。
――ありゃ。
青木 握手なんてもってのほかだしね。
――そう…ですね。
青木 少なくともこれから「格闘家」は、ああやって(公に)見えているところではそんなことを言っちゃダメ。
――というと?
青木 だってこれからの対立構造は、「格闘家」×「アウトサイダー(不良)」だから。

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