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弱音を言える関係。言う側と受け身を取る側って話。受け身を取る側の話多め。

格闘技選手は強いものだと思われています。

実際に強いかどうかはさておき、格闘技選手に対して心身共に強い印象を持つ方は多いだろうと思います。よく考えてみれば自分が強いと思っていたら強くなろうとはしないわけですし、格闘技を志したりはしないのはすぐにわかると思うのですが、なかなかそこまで考えてもらえることは少ないです。

職業や立場で弱音が言えなかったりする

僕は自分が辛いときは辛いというようにしてるし、極力甘えるようにはしています。そもそも格闘技選手がリング上で泣く光景って珍しかったと思うのですが、僕の過去の映像を見るとよく泣いています。本当によく泣いています。男だったら泣くな!なんて言われるのだけれども、なんで男は泣いちゃいけないのだと思うし、男の像を作ったのは誰だって話だし、その像を押し付けられても困るよねって話なのです。

僕は格闘技選手だから強くいなければいけないと思ったことはないし、弱音を吐けないから苦しいと思ったことはないのですが、立場で弱音を吐けなくて辛い思いをしてる人っているのではないかなと感じております。

弱音を言えないと自爆する

僕はキャリアを始めた時から将来がずっと怖かったし、周囲に弱音を漏らしていました。それこそPRIDEがなくなったときには「どうなるんだろう」と不安を人に聞いてもらったし、負けたときだって、もうやめようって思ったときだって、人に聞いてもらっていました。

僕は人に言えるからここまでキャリアを続けてこれたんだろうし、生きてくることができたのだと思っています。誰かに気持ちを伝えることができなかったら、病んでしまったり、選手をやめていたと思うし、少なくとも今の僕はいないはずです。

弱音を言えることは自衛の側面はあるし、言えずに壊れてしまうよりは言ったほうがいいはず。まあ言い出すのが難しいのだろうし、立場だったり、自分のプライドだったりでブレーキをかけてしまうのは当然わかりますよ。

弱音を言える相手を作っておくといい。

自分が弱音を言える相手がいるだろうか。僕がここ数年で憑き物が取れたように選手生活を送ることができるのは、選手生活や仕事の上での不安や悩みを共有できる相手が数人できたからだと思っています。最近では試合前はその仲間たちが緊張する摩訶不思議な状態に陥ってるくらいに信頼関係が構築できています。

これは家族だっていいし、恋人だっていいし、友達だって、仕事仲間だっていいと思います。誰だっていいのです。自分が気を許せて自分の気持ちを素直に伝えることができるのであれば。

受け手の姿勢や受け身が取れるのか。

受け手が受け身を取れるのか問題も当然あります。誰にだって受け身を取れるオールラウンダーもいれば、特定の人に対してはしっかり受け身を取るプレイヤーもいます。僕は信頼関係があれば基本的には誰にでも受け身を取れるし、聞く姿勢を持っているつもりでいます。

最近は友人が膝を怪我して試合を控えているので、事あるごとに連絡して、心配している旨と「できることはなんでもするぜ」と気持ちを伝えるようにしています。試合前だから弱音はなかなか出てこないし、闘う人だから強気なのは基本装備なのですが、直接会えなくとも、モノじゃなくとも「私には心配してくれる人がいる」と思えることは力になると思うのです。まあ僕の体験談を軸にしているので、「うぜえよ」と思う人もいるのだろうし、それはそれでそうだとも思います。

自分の想いを上手に伝えることができているのか。

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